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【COPA COCA-COLA JAPAN2014レポート】中山雅史氏と北澤豪氏も参加!レクリエーションを大会初開催。日産スタジアムでの優勝決定戦へと勝ち進んだのは岩出山・古川黎明中学校とピオーズ。(14.09.15)

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富士の裾野にあるグラウンドに集まったのは、地区予選を通過した12の代表チーム。COPA COCA-COLA2014の優勝トロフィーを目指して熱い戦いを繰り広げる。

★大会の情報はCOPA COCA-COLA JAPAN2014オフィシャルサイトで!
http://www.cocacola.jp/copa/

まだ夏の暑さを残す9月13日(土)と14日(日)の二日間、静岡県の裾野でCOPA CAMPが開催された。開会式では大会アンバサダーの中山雅史氏と北澤豪氏が挨拶を行ったあと、全国各地区で行われた予選を勝ち抜いてきた12チームを2つのグループに分けるくじ引きが行われた。この二日の間にAグループ、Bグループで総当りのリーグ戦を行い、11月3日(月・祝)に日産スタジアムで行われる優勝決定戦に進出するチームを決めることになる。

大会初日からさすが各地区の代表と思わせる熱戦、プレーが並行する2つのピッチで繰り広げられた。同じ中学の仲間で参加したチームもあれば、野球部や帰宅部を含めた混成チーム、1年生だけのチームなど背景は様々だ。しかし、なかでも注目を集めたのが女子だけで大会に参加している広島地区代表のマリット。今大会には、学校行事やいろいろな事情が重なりメンバーが8人しか揃わなかったが、「8月の土砂崩れの影響で被災地から参加して練習もろくにできていない子も居るが、7人以上登録すれば参加できると聞き集まった」とチーム責任者の落谷さん。男子チームを相手に人数不足でどの試合も苦戦続きとなるが、大量失点しても下を向かず、「せっかく試合ができるのだから楽しむ」とキャプテンの野田二千翔選手が言えば、「男子が相手でしんどいけど頑張る」と栗栖沙季選手も終始笑顔で話してくれた。

同大会では様々な賞が設けられているため、ゴール後のパフォーマンスも注目となる。特にこのゴールパフォーマンスに力を入れていたのが、名古屋地区代表のFC.Unrivaled。ゴールを決めると、ボーリングのピンが倒れるパフォーマンスや、佐藤彰紀選手や古根陽輝選手が「いつもやっている」というヲタ芸などを披露し、観戦する人を楽しませるなど一日目から会場は賑やかだった。

また、試合が行われている最中は大会アンバサダーの中山雅史氏と北澤豪氏が常にピッチ横で試合を観戦していたこともあり、試合後には積極的に話しかけアドバイスを受ける選手も出るなど、試合結果だけでなく、この大会を大いに楽しんだ。

一日目の夜には、COPA COCA-COLAでは初となるレクリエーションが行われた。夕食後に集まった12チームのメンバーは、皆の前でマイクを持ってそれぞれがチーム紹介を行った。中にはチームマスコットとして仲間を紹介したが、あまりの奥手ぶりにマイクを渡されても声が出ないなど緊張する場面もあったが、そこは大会アンバサダーの北澤豪氏が「マスコットは喋っちゃダメだからね」とすかさず声をかけるなど的確なフォローも入った。
その後は、英語を使ったコミュニケーションゲームも行われた。特に、「マイサッカーチームをつくろう」というイベントでは、今大会で初めて会った他のチームメイトに声をかけ、自らの紹介を英語で行い、相手のポジションを聞き、尊敬するプレイヤーを聞き仲間になって貰わなくてはならない。初めは少しお互い遠慮していた雰囲気もあったが、そこはサッカーという共通言語を持つもの同士、僅かな時間で会場のあちこちで会話の花が咲いた。また、中には大会アンバサダーの中山雅史氏と北澤豪氏に直接英語で話しかけチームメイトになってもらおうと積極的にトライする者もいた。

その後、大会アンバサダー両名への質疑応答が行われる時間が設けられたが、普段直接聞くことのできないことを聞けるとあって、サッカーのこと以外の質問も多く、中には「なんでゴン中山なんですか?」というあだ名の由来についての質問がされるなど、会場は和やかな雰囲気になった。しかし、サッカーの進路のことや、試合前に気をつけることなど、ことサッカーに絡む質問に対して語る中山雅史氏、北澤豪氏を目の前にすると、元Jリーグ選手として経験したことや一流選手の発する言葉を一言も聞き漏らすまいと目を見開き、顔を高々と上げる選手たちの姿が印象的だった。
そして、会の最後には「この大会でサッカーをする仲間とは最後になるかもしれない。その雰囲気を気持ちを楽しんで思いっきり戦ってきてください。期待しています」という中山雅史氏の言葉で締めくくられた。

いよいよ二日目に入ると、昨晩までの盛り上がりとは別の緊張した雰囲気が漂ってくる。泣いても笑っても今日の結果次第で11月3日(月・祝)に行われる優勝決定戦へ参加できるかどうか明暗が別れる。

そして、その優勝決定戦への参加を先に決めたのはAリーグの仙台地区代表、岩出山・古川黎明中学校だった。大阪地区代表の八尾大正FCとの試合は前半から接戦となるが、ひとつのミスを見逃さなかった。GKのこぼれ球に反応した舘内晟哉選手がゴールに蹴りこみ決勝点とし日産スタジアム行きを決めた。「嬉しい。でもまだ実感がない。本当にそれだけです」と試合後にチームメイトに囲まれながら答えてくれた。

Bリーグは最終試合に対戦する横浜地区代表のピオーズと大阪地区のOUR TIMES(アワータイムズ)の2チームが優勝決定戦への参加資格を持っていた。ゲームは、この試合に勝たなければならないOUR TIMESが先に仕掛けると、エース中井汰紀選手のゴールで先制。しかし、横浜地区代表のピオーズが反撃。こちらもエース野口玲選手のゴールで同点に追い付くと、冷静にサイドからの崩しから最後は木村優太選手が決め追加点。2−1としたピオーズがこのまま逃げ切り優勝決定戦への進出を決めた。

閉会式では、北澤豪氏が「サッカーが一人ではできないように、この大会も皆が居なくてはできなかった。勝ったチームはその喜びを、負けたチームはその悔しさを次のステージに繋げてください」と優勝決定戦に向かう2チームと惜しくもならなかった10チーム全員にエールを送った。そして、最後は大会に参加した選手だけではなく、チームスタッフ、運営スタッフ、応援に集まってくれた人たち全員が集まり集合写真に収まり大会は閉会した。

夏が戻ってきたかのような残暑残る二日間だったが、熱い熱戦と将来の夢にきらめく選手たちの汗がひかる大会だった。そして、閉会から僅かな時間後には大粒の雨が降りだしたが、その雨は大会を闘いぬいた選手たちの労をねぎらう癒しの雨だったのかもしれない。そうしたことも含め全てに恵まれた大会だったといえるだろう。そして、優勝決定戦へ進む2チームには、最後まで大切な仲間とのサッカーを楽しんで貰いたい。

以上

2014.09.15 Reported by 飯竹友彦
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