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【J1:第23節 C大阪 vs 柏】レポート:C大阪、リーグ戦12試合ぶりの勝利!杉本、永井の育成生え抜き2トップのゴールで柏を下す!(14.09.14)

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C大阪がようやくトンネルを抜け出した。9月最初のJ1リーグ戦となった第23節では、杉本健勇と永井龍のゴールにより、2-0と上位争い中の柏に完封勝利。リーグ戦では12試合ぶりの白星を得ただけでなく、ホームでのJ1では3月15日の第3節清水戦以来、半年ぶりに、歓喜の歌が響き渡った。一方、8月はリーグ戦負けなしだった柏だが、低迷脱却に燃えるC大阪の前に沈黙し、6試合ぶりに敗戦。今季鬼門のアウェイ戦では、またしても結果を出せなかった。

7日間で3試合目。中2日での公式戦が続いたC大阪。それでも、ヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦の川崎F戦、天皇杯ラウンド16の磐田戦で勝利した勢いは、そのままJ1の舞台でも発揮された。今回の勝因となったのも、「みんなが走りきったことで、勝利というのが、今、つかめてきている」と山下達也も言うように、大熊裕司新監督が掲げる、『走る』、『戦う』というコンセプトを、C大阪イレブンが実行したこと。まさに、「11人で守って、11人で攻めてというのが、今の(C大阪の)サッカー」(永井)だった。

序盤こそ柏のサイド攻撃にあったり、自陣でのミス絡みでピンチを招いていたC大阪だが、前線から常にチェイシングをかけ続けた育成生え抜き2トップ、永井と杉本から、C大阪の攻勢が増していく。攻守の切り替えも速く、敵陣でボールを奪ってチャンスを演出。また、南野拓実、楠神順平、扇原貴宏らも精力的に走り回れば、リーグ戦8試合ぶりの出場となった右サイドバックの酒本憲幸や、丸橋祐介の両サイドバックも攻撃参加。それらは、昨シーズンまでよく見たような、C大阪らしさあふれるものだった。

C大阪が先手を奪ったのは、前半終了間際。44分、右サイドの酒本のFKに合わせたのは、桜色の20番。打点の高いヘディングシュートを、柏ゴールに叩き込んだ。リーグ戦8試合ぶりのゴールとなった杉本の「狙い通りだった」という得点は、チームにさらなる勇気を与えた。

これまでの試合では、前半がよくても、後半に失速することが多かったC大阪。しかし、この日は勢いが衰えなかった。その象徴となったのが、ハングリー精神を持つストライカー、永井。とにかく前線から1番に相手DFへ、GKへプレスをかけ続けた。57分には柏のバックパスにも詰め、ゴールエリア付近での間接FKを獲得。この場面では、永井のシュートがゴールライン上で壁を揃えた柏守備陣に阻まれたが、63分には、ついに、待望の瞬間がやってきた。

扇原のボールカットから始まったカウンターでは、杉本が巧くキープ。そこから丸橋、楠神とつなぐと、ゴール前でボールを受けた永井は、相手DFを背負いながら、ターンして右足を振り抜く。そして、ループ気味のシュートがゴールネットに吸い込まれた。天皇杯ラウンド16のときと同じような形で、永井らしい泥臭い得点。足かけ4年、J1での初得点は、桜の聖地での、『長居で永井がゴール!』。ベンチ前では大熊監督と小菊昭雄コーチらスタッフが抱擁、ピッチでも永井と杉本の生え抜き2トップが抱き合って、喜びを爆発させた。

その後、柏に攻め込まれるシーンも見られ、後半途中から入っていたドゥドゥや、工藤壮人らに決定機を与えた、C大阪。それでも、山下、染谷悠太、キム ジンヒョンらをはじめ、守備陣が最後まで体を投げ出し、相手に簡単にシュートを打たせない姿勢もあってか、柏のシュートは枠外へ。結局、最後まで相手に得点を許さず、大熊新体制リーグ初陣を最高の形で締めくくった。

「リーグ戦の残り試合のスタートとして、まず勝てたということは、いいスタートが切れたと思う」と述べた大熊監督。「こういうゲームを続けていければ、どこの相手にも負けない。そういう自信をつけることができた」と扇原も胸を張った。ただ、「まだ自分たちは1勝しただけなので、これで満足することなくやっていきたい」と、日本代表ボランチは、気を引き締め直すことも忘れない。C大阪は勝ったとはいえ、J1残留争い中の他クラブも軒並み勝利したことで、順位は変わらず16位。「あとは1戦1戦勝つだけなので、次も(大阪)ダービーになりますが、勝っていきたい」と秋山大地も言うように、J2降格圏内の16位から抜け出すべく、チームはすでに、次の大一番、G大阪との大阪ダービーを見据えていた。

一方の柏は、ヤマザキナビスコカップ準々決勝まで見せていた勢いが、完全に影を潜め、痛恨の黒星。前半終了間際のケガでレアンドロを下げざるを得なかったことも響き、順位も8位に落とした。C大阪のハイプレスは「準備段階から覚悟していた」というネルシーニョ監督だが、「ウチのパスミスが、予想外だった」。主将の大谷秀和も、「特に前半、奪ったボールもミスになってしまうとか、1つ目、2つ目のパスで、また相手ボールになってしまうことを繰り返していては、どんな相手に対しても厳しい」と自滅を嘆くなど、今後に向けて課題が残る試合となった。

以上

2014.09.14 Reported by 前田敏勝
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