前節・富山戦。相手の気迫に押されて引き分けに終わったこの試合を受けて、ラモス瑠偉監督が動いた。岐阜は今週、点を奪うためのトレーニングを行っている。
試合2日前の12日、宮沢正史が丁寧な言葉で振り返ってくれた。
「富山戦の前半に関しては相手に激しくプレッシャーを掛けられて、(川口)能活さんに下げるしかなかったような状況だった。そういう状況をなくしたいということで、今日も練習をしたわけだけど、相手が激しく(プレスに)来たとしても落ち着いて回していくということ。相手よりも速く動いて、パスコースを作って、前に進んで行く。どんな相手に対してもパス回しできるようにしていかなければいけない」
今節、岐阜は[4-4-1-1]の布陣で臨むことが濃厚だ。パスで相手のプレッシャーを剥がしながら、相手の背後を突いていく攻撃練習が繰り返され、手ごたえもつかんでいる。高地系治は「俺と宮さん(宮沢)が並ぶということは、しっかりとボールをキープして、しっかりと前に運ぶということ」と狙いを咀嚼しつつ「あとは最後のアイデア。それは俺やクレイトンが持っているわけだから、それを合わせる」とイメージを膨らませている。もちろん守備に関しては、いままでと変わらない。激しく、1対1で負けないようにしないといけないが、今週に重点的に取り組んできたのはいかにしてゴールを奪うか。ポイントは前節のように、足元ばかりにならないだけの動きの量とパスの質だろう。
それにしても、技術に長けた選手が集う非常に楽しみな布陣である。もちろんメンバーが決まったわけではないが、クレイトン・ドミンゲスの岐阜での初先発もあるかもしれない。宮沢が「楽しみです」と笑みを浮かべれば、水野も「テンポの良いサッカーができると思う」と自信を覗かせている。
だが、ホームに迎え撃つ相手・札幌は天敵だ。ここまでの通算戦績は1勝1分8敗で、2011年以来の対札幌は5連敗中と苦しんでいる。試合終盤に2点差を追い付く驚異的な粘り腰を発揮した前回対戦も、アディショナルタイムに失点を喫して敗戦。さらに言えば、札幌は現在2連勝中と勢いを持ったまま、バルバリッチ新監督の初陣を迎える。選手たちのモチベーションは相当に高いだろう。ここで3連勝となれば、チームには一気に流れが生まれるはずだ。
とはいえ12位と13位の一戦。岐阜の多くの選手が「前回対戦の借りを返したい」とリベンジに燃えているように、モチベーション高し両者が激突する長良川は熱戦が繰り広げられること間違いなし。岐阜にとっては勝てば札幌と順位が入れ替わるだけでなく、富山戦の勝点1も意味のあるモノに転じさせることができる。上位進出へ目の前の山は高いかもしれないが、高ければ高いほど乗り越えたときの景色も綺麗なはずである。
以上
2014.09.13 Reported by 村本 裕太
J’s GOALニュース
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