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【J1:第23節 川崎F vs 徳島】プレビュー:メンバーを入れ替え試合に臨む川崎Fは、後半戦ペースアップ中の徳島を迎え撃つ。簡単な試合にはならなさそう(14.09.13)

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川崎Fは、少しばかり危機的な状況である。先日行われたC大阪とのナビスコカップ準々決勝第2戦で3選手が負傷。前半のみでピッチを退いた森谷賢太郎と實藤友紀に加え、試合開始直後にふくらはぎを痛めながらフル出場した杉山力裕の3選手である。さらにここに左足を痛めていた中村憲剛を加えた各選手の回復具合が気になる。またアジア大会に出場するU21の日本代表の一員として代表招集された大島僚太。2試合の出場停止処分を受けた大久保嘉人の両選手が欠場。これだけ多くの選手に入れ替わりの可能性があり、そういう点で川崎Fには難しい状況となる。

こうした中、たとえばレナトは「辛抱強くやらなければダメだと思います。勝つチャンスを辛抱強く狙わないとダメだと思います」と口にする。また田中裕介も「前も後ろも代わりますからね。今までのメンバーとは特徴が違いますが、うまくやれるようにしたいと思います」と決意を口にする。自身も、出場の可否が確定できない中村憲剛も「これだけ人が変わればオートマチックにはできない」と厳しい試合になることを覚悟する発言を残している。

難しい環境にある川崎Fだが、欠場する大久保と大島の2箇所の穴を埋めるべく、風間八宏監督は思い切った策を取ってきた。一つが中村のトップ下での起用である。そもそもボランチでプレーしてきた中村を一つ前に上げるということは、その中村とともにコンビを組み、代表招集されて欠場する大島ともどもボランチをまるごと取り替えることを意味している。気になる新ボランチセットだが、11日の練習が終わった時点では稲本潤一と谷口彰悟の両選手の起用が濃厚である。

もしボランチとして先発するとすれば、プロ入り後としては先日行われた天皇杯3回戦の愛媛戦に途中交代出場して以来。またJ1が相手となると、2013年9月4日に筑波大学の一員として出場した天皇杯2回戦の柏戦以来となる谷口彰悟は、センターバックとの感覚の違いを口にして自らを戒める。曰く、筑波大学の一員として柏と対戦した時は、前への意識を持つように言われながらも横パスとバックパスを多用せざるを得なかった。だからこそ、そうならないようスピードの違いを意識しつつ「周りを見る準備をする必要がある」と述べる。CBでのポテンシャルの高さは折り紙つきだが、大学時代起用されてきたボランチとしてはまだ未知数の谷口である。徳島というチームを相手にどこまで自らの良さを出せるのか、注目したいと思う。

そんな川崎Fが対戦する徳島は、ワールドカップによる中断が開けて以降、別物のチームとして戦っている。たとえば中村は「前半戦の徳島とは違う」と断言。実際に徳島は積極的な補強を敢行し、外国籍選手を獲得して戦いを改善させてきている。ボランチに入ったエステバンと濱田武のコンビから攻撃が始まり、時には流れるようなパスワークを見せる。前線に入る高崎寛之をターゲットとした崩しが特徴で、その高崎は中断期開けの15節からの8試合で6得点とハイペースでゴールを量産している。この試合でも危険な選手としてケアしなければならないが、目立つ高崎にばかり目を向けていると、津田知宏やアドリアーノといった選手の力強いシュートに襲われかねない。バランスに気をつけて対応したい。

6節で対戦した際には、最終ラインが引きすぎてしまい、川崎Fの猛攻を受けてしまった徳島は、そうやって自陣のゴール前に守備ブロックを作っても無意味だということを身をもって理解してきた。だからこそ、この試合では最終ラインをいかに高く維持し続けることができるのかが鍵をにぎることになる。福元洋平を中心とした3枚の最終ラインが、川崎Fの攻撃陣をどう迎え撃つのか。3トップで試合を始めることが予想される川崎Fに対し、数的同数での戦いを許容するのか。それともボランチや両サイドの選手を自陣に落とす、特別な対応を取るのか、見ものである。ただし繰り返しになるが、自陣に引きすぎても守りきれるものではないということは述べておきたいと思う。

川崎Fにしてみれば、ナビスコカップ準々決勝第2戦のC大阪戦を落としており(2試合の合計で勝ち上がっているが)等々力で連敗はできない。相手が最下位だということは意識せず、目の前の1戦1戦を大事に戦い、勝利を目指すことだけを考えて試合に臨みたい。

もちろん徳島とすれば残留するためにも絶対に勝点を持ち帰りたい試合となるが、そうした強い気持ちを持つチーム同士、激しい戦いを期待したいと思う。

以上

2014.09.12 Reported by 江藤高志
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