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【J1:第23節 清水 vs 浦和】プレビュー:安定感抜群の首位・浦和をエコパに迎えるタフなチャレンジ。清水はこの1カ月半の集大成を見せられるか(14.09.13)

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清水にとっては唯一、エコパでホームゲームを行なう恒例の浦和戦。今回は昨年までよりも浦和が攻守に安定して首位を走っており、清水のほうは監督交代から1カ月半が経ったがまだまだチーム再建途上という中での対戦。当然、清水にとってはホームゲームであってもかなりタフなチャレンジになり、そこでどれだけ自分たちの力を出せるかが注目される戦いになるだろう。

指揮官が大榎克己監督に交代してからの清水は、1勝1分3敗と奮わないが、日曜日の天皇杯4回戦ではリーグ戦10試合負けなしのF東京に味スタで勝負強く競り勝ってベスト8進出。この試合は代表やケガ人続出で台所事情が苦しい中、若い水谷拓磨やブエノらが力を発揮しただけでなく、本来MFの六平光成を中央に置く3バックも機能し、チームとして大きな手応えをつかむことができた。

リーグ戦では降格圏と勝点5差の12位という状況で、現在は上位陣との対戦が続いており、その中でいかにしぶとく勝点を稼いでいくかというのが、清水にとっての大きなミッション。もちろん、ホームではつねに勝点3を狙っているが、今回は失点を減らして最低でも勝点1というのは意識しなければならないだろう。

その意味では、3バックに好感触が出てきたのは大きなプラスと言える。浦和はずっと3バックで1トップという形で戦っているが、攻撃時には両アウトサイドが左右にめいっぱい開きながら高い位置まで上がってくる。そこにサイドチェンジでボールを通されると、4バックでは対応が遅れ、スペースを与えてしまう。それが3バックなら、両アウトサイドが下がれば5枚で68mのピッチ幅を埋めることができ、相手の両翼の上がりにも対応しやすくなるわけだ。
ただ、浦和の攻撃に対しては、もうひとつ注意しなければならないパターンがある。それは、「前線から(バイタルエリアに)降りてきた選手がボールを受けて、そこからドリブルで仕掛けてきたり、裏に出してきたりするので、そこをフリーにして前を向かれてしまうことがないようにしたい」(六平光成)という部分だ。浦和は、1トップだけでなく2シャドーの選手も高い位置をとることが多く(両翼も含めて5トップのようになることもある)、そこから中盤に降りて縦パスを受ける形をひとつのパターンにしている。その動きに対するマークが甘くなると、そこで攻撃の形を作られてしまうので、ここも要注意ポイントになるわけだ。ただ、DFラインの選手がFWの下がる動きについていくことで生じたギャップに、浦和の2列目が斜めに飛び出していくというパターンもあるので、すべてマンマークのようについていけば良いわけでもない。そのあたりの両者の駆け引きは、清水が失点を抑えられるかどうかという意味で、大いに注目される要素になる。

そうして清水が浦和の攻撃を抑えることができれば、点を取るという意味では明るい要素がある。ここ2試合は、鳥栖、F東京とアウェイで守備力の高い相手から2点ずつ取っており、中でも小さなエース・大前元紀が公式戦4連続ゴール中。練習を見ていても「元紀がキレてきた」(大榎監督)と指揮官も認める通り、身体のキレやシュートのタッチが非常に良く、本格的な好調モードに入ってきたと感じる。
また、高木俊幸もコンディションが上がってきて、カウンターや裏への飛び出しに鋭さが出てきたことも大きい。大前も「相手はみんなけっこう上がってくるので、ボールを奪った後のカウンターというのはひとつポイントになると思うし、F東京戦みたいに裏をとる動きが増えてくれば、チャンスは増えてくると思います」と語っており、そこも清水サポーターにとっては楽しみな要素のひとつだ。
ここまで9得点で得点ランク4位のノヴァコヴィッチは、スロベニア代表の試合から木曜日に帰ってきたばかりなので、どんな起用法になるかはわからないが、彼が出場すればセットプレーも強化される。膠着した試合になれば「セットプレーというのはひとつのキーポイントになってくると思う」と平岡康裕も虎視眈々とゴールを狙っている。

一方、浦和のほうは、9月3日、7日に行なわれたナビスコカップ準々決勝ではアウェイゴールの差で敗れたが、今季はここまで連敗が一度もなく、チームとして波が少ないのは大きな強み。ペトロヴィッチ体制3年目で戦術的にも成熟しており、今回もきっちりと自分たちの力を発揮してくるはずだ。そう考えると、清水がこの1カ月半で積み上げてきたものを全て出し切らなければ、浦和を倒すことは難しい。だが、チームの空気は非常に良く、今取り組んでいることをこのままやり続けていけば、結果は必ずついてくるという信念をチームの全員が共有できている。
また、以前のエコパは芝が深くてあまりボールが走らないというイメージがあったが、今年は芝が改修されてボールが以前よりも走るようになったようで、芝の種類からいってもアイスタに近い感覚でプレーできるのは大きなプラス要素。清水としても自分たちのサッカーをやりやすくなるはず。あとは、選手たちが思い切り力を発揮できるように、エコパのスタンドをオレンジに染めるだけだ。

以上

2014.09.12 Reported by 前島芳雄
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