1年前、23節で首位に立ち、快走していた横浜FM。それが今年は現状10位…。優勝争いも対岸の火事である。とはいえリーグ戦3連勝中で、5位ヴィッセル神戸との勝点差はわずか「2」と迫る。ヤマザキナビスコカップも準々決勝で柏に敗れ、天皇杯も敗退済み。残された大会はリーグ戦一本に絞れられたわけで、今節・名古屋戦に向けてのモチベーションは高い。
「3連勝のいい流れを止めたくない。上に行くためにも勝ち続けないと」(小椋祥平)。
「リーグ戦でもう負けられない。(ヤマザキナビスコカップ柏戦で)連敗したので、より勝利が求められるゲームになる」(富澤清太郎)。
対する名古屋グランパスは14位。残留サバイバルの渦中にいる。しかしながら、「メンバーの名前を見たら、かなり強力。全然ラクな相手ではない」と昨年まで過ごした古巣について藤本淳吾が言うように、多士済々な面子が並ぶ。しかも今季途中からレアンドロ ドミンゲス、川又堅碁という説明不要な大物を戦力補強。その効果はすでに表れ、直近のG大阪、柏、川崎戦F戦の強豪との3連戦でG大阪戦の1−0をはじめ、1勝2分で乗り切った。今節は天皇杯ラウンド16(対群馬1−0)を挟んだ中2日のアウェイゲームになるが、勝点3を手土産にすることしか眼中にないはず。また、日産スタジアムとは相性がいい。2010年から3勝1分けと負け知らずなのだ。それもメンタル的にプラスに作用するに違いない。
9月11日のトレーニングで横浜FMは、全体練習の最後に時間を掛け、念入りにセットプレーの練習を行っていた。それは前回の対戦時(1−1)に不在だったケネディ、田中マルクス闘莉王、川又と高さ自慢の猛者3人の出場が予想されるからだろう。さらに「あのフィジカルはスゴイ」と藤本が舌を巻くダニルソンもいる。先週の柏戦でセットプレーから難なくヘッドで決められただけに、そこがまずチェックポイントになりそうだ。ボランチの中町公祐が負傷離脱中で、富澤清太郎が先発を張ると見込まれる。彼が中澤佑二、栗原勇蔵に加勢して、空中戦で名古屋に対抗できないと厳しい。
また、7日の柏戦を股関節痛で欠場した中村俊輔がカムバック予定。逆に攻撃時のセットプレーでは、彼の左足に熱視線が注がれる。
地上戦では「攻守の切り替え」が焦点に。横浜FMのミーティングでは「先手を取れば有利になる。それがより顕著に出る試合になる」(伊藤翔)と言及されたとか。名古屋はレアンドロ ドミンゲス、永井謙佑らがある程度、前線に残り、一気に速攻を仕掛ける展開で、前回の後半に横浜FMを翻弄した。ボールを奪われてもすぐに切り替え、レアンドロ ドミンゲスらへの縦パスを遮断しなければいけない。
反対に名古屋は、ケガが回復し、先発復帰予定の齋藤学へ素早く繋がれる展開は避けたい。それらを踏まえると、横浜FMの小椋と富澤、名古屋のダニルソンと田口泰士のボランチユニット同士のつばぜり合いが、勝敗の決め手になりそうだ。
以上
2014.09.12 Reported by 小林智明(インサイド)
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