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【第94回天皇杯 ラウンド16 C大阪 vs 磐田】プレビュー:激震のC大阪、新体制初陣となる天皇杯ラウンド16で、カップウィナー経験のある磐田と対戦(14.09.09)

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9月8日、C大阪に激震が走った。マルコ ペッツァイオリ監督とカルステン ラキース ヘッドコーチの契約解除が発表され、今季2度目の監督交代を実行。C大阪の育成組織を管轄する一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブの代表理事であり、C大阪の取締役の1人でもある宮本功氏が、取締役強化本部長に就任したのをはじめ、アカデミーダイレクター兼U-18監督の大熊裕司氏が新監督に着任するなど、育成組織のスタッフがそのままトップチームの強化を兼務する異例の事態となった。「今、本当に(C大阪が)危機的状況で、それに対応するスペシャルチームという形」(宮本取締役強化本部長)で、チーム再生に取り組むことになったC大阪。その新体制初陣となる一戦は、10日の天皇杯ラウンド16。2003年度の第83回大会決勝で敗れた相手でもある磐田と、このカップ戦では、そのとき以来の対戦を迎える。

リーグ戦では11戦勝ちなし、7月以降のペッツァイオリ体制でも4分5敗。前節の神戸戦では終了間際に逆転負け。現在J1で16位に沈み、残留争いを強いられているC大阪。そして、J2で3位につけるも、2位松本とは10差。前節も終盤に失点を喫して1-1と引き分けるなど、ここ5試合は1勝2分2敗と停滞し、J1自動昇格圏内入りに厳しさが増してきている磐田。どちらも今夏は苦戦を強いられ続けている。そのなかでの天皇杯となるが、互いのプライドにかけても、大事な一戦であることには変わりない。「今は結果がすべて。勝つことによって得るものというところで、見えない力は大きい。そういうものを試合のなかで得ていきたい。まだまだ成長できるチームだと思うし、前を向いていければいい」と、J2第30節岡山戦後に述べていたのは、磐田の主将・松井大輔。彼の言葉は、磐田だけでなく、C大阪にとっても当てはまることであり、この苦況での特効薬は、とにもかくにも白星以外にあり得ない。

そのなかで、直近の試合となったヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦では、川崎Fに3-2と逆転勝ちしたC大阪。2試合合計では4-5と敗れたとはいえ、J1のチーム相手では、5月3日のJ1第11節名古屋戦以来、13戦ぶりとなる白星を得ただけに、光明を見出す兆しができたのかもしれない。「久々にJ1チームに勝ったなか、この勢いに乗っていきたい。いいきっかけになれば」というのは、ヤマザキナビスコカップ2試合で先発フル出場した大学卒ルーキーDF小谷祐喜。この天皇杯でも、扇原貴宏、キム ジンヒョンの日韓代表勢が不在で、山口蛍、藤本康太、安藤淳といった主力も負傷離脱中など、限られたメンバーのなかでの一戦となるが、舞台は普段C大阪がホームとしているヤンマースタジアム長居。タイトな日程のなかでも、桜色のサポーターの前で、これ以上の醜態をさらすわけにはいかない。今回もC大阪は総力戦で必勝を期している。

それでも磐田も、松井、前田遼一、駒野友一、伊野波雅彦といった日本代表としてワールドカップを経験したタレントをはじめ、ポポ、フェルジナンド、チンガのブラジルトリオや、山崎亮平、松浦拓弥といったドリブラーなど、J1勢と遜色ない逸材は豊富に揃っている。果たして、磐田が今回の天皇杯でもC大阪を下すのか。それとも、公式戦3試合連続ゴール中の南野拓実や、ヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦で2得点を決めた長谷川アーリアジャスール、そして、フォルランやカカウらも擁するC大阪が、激震のなかでも一致団結し、J1の意地を見せるのか。互いの今後を占う意味でも、目が離せない一戦となりそうだ。

以上

2014.09.09 Reported by 前田敏勝
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