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【ヤマザキナビスコカップ 浦和 vs 広島】レポート:2試合で勝敗つかず、アウェイゴール差で広島が準決勝へ。(14.09.08)

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「広島での前半が非常に不甲斐ない内容だったので、みんなでその修正点は改善したいと話していたし、ホームということで自分たちが攻撃のアクセントをつけて分厚い攻撃を仕掛けていこうというところから良い入りができた」

槙野智章がそう振り返ったように、浦和は第1戦と同じ過ちは繰り返さなかった。立ち上がりから球際で戦い、体を張ったプレーで勝利に向けて貪欲な姿勢を見せた。広島もブロックの中に浦和の選手が飛び込んできた時はガツガツと体を寄せて自由を奪い、いける時は前からプレスをかける積極的な姿勢を見せた。タフな戦いになりそうな予感は序盤からあった。

押し気味に試合を進めたのは浦和だったが、広島も高い集中力で浦和の攻撃を跳ね返しながら鋭い攻撃を仕掛ける。互いに瞬間的なコンビーネーションからチャンスを窺う緊迫した展開。その中で先手を取ったのは浦和だった。

34分、柏木陽介のCKから阿部勇樹がヘッド。浦和はこれまで何度も困った時にはセットプレーで状況を打破してきたが、この日も自慢の武器で試合を動かした。これで2戦合計1−0で浦和が準決勝進出に一歩前進した。

だが、広島もすぐさま反撃を見せる。失点からわずか5分後の39分、中央でのパスワークから前を向いてボールを受けた野津田岳人が、得意の左足で急激に落ちる鋭いシュートを放ち、ゴールマウスを射抜いた。

これで1−1の同点になり、アウェイゴールルールにより今度は広島が一歩前に出ると、後半開始3分にはさらに浦和を突き放す2点目をマーク。山岸智が左サイドからワンツーでペナルティエリア内に侵入してシュートを放ち、これはGK加藤順大が弾いたものの、こぼれ球を佐藤寿人が押し込んだ。

勝ち上がるためには2点が必要になった浦和は攻撃のギアをアップ。広島の執念の守備に阻まれながらも攻め続け、60分、62分と柏木が立て続けにゴール前に顔を出して決定機を迎えた。

広島は69分に佐藤を下げて森崎浩司を投入。シャドーでプレーしていた高萩洋次郎を1トップに上げ、FWがひとりもいない陣容でさらに守りを固めた。対する浦和はその2分後、宇賀神友弥を外してマルシオリシャルデスをピッチに送り出し、さらに攻撃の色を強めると、その直後に柏木のクロスから槙野が反転シュートで2−2の同点に持ち込んだ。

もう意地と意地のぶつかり合いだった。浦和は読まれていても球際で競り合って強引に攻撃を仕掛け、一方の広島も絶対に最後のところではやらせまいと体を投げ出してでもゴールを死守した。時にエキサイトして口論になるほど、どちらのチームの選手も気合が入っていた。両チーム合計6枚のイエローカードはそれだけの激戦だったことを物語っている。

2試合のスコアは0−0、2−2のイーブンだったが、アウェイゴール差で広島の勝ち上がりが決まった。浦和はホームで悔しい敗退となったが、最後の瞬間まで勝利を信じて死力を尽くした。だからこそ試合後、浦和のサポーターは万雷の拍手で選手たちを迎えた。

以上

2014.09.08 Reported by 神谷正明
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