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【J2:第30節 岡山 vs 磐田】レポート:雨中のピッチで行われた過酷なマッチは、82分、久保裕一のゴールで岡山がドローに持ち込む。(14.09.07)

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岡山がJ2に加入した09年以降のkankoスタジアムでのゲームでは、もっとも過酷な雨が降り続いたゲームだったと思う。時折、土砂降りの強雨となったピッチで、狙い通りのプレーそのままは出来なかったとしても、「芝生に水が浮いてきた中で、(中略)ボールをしっかり繋ぐ、動かすという、レベルの高い戦いが出来たんじゃないか」と岡山・影山雅永監督。初めてカンスタに迎えた磐田は巧さだけでなく、松井大輔が何度も見せたように厳しいプレスをかけ、相手のボールホルダーに対しては常に2、3人で素早く囲む、ハードワークのチームだった。この点に関しては、シャムスカ監督も「完璧に近いところがあったと思う」と評価する。

立ち上がりから積極的に仕掛けてくる磐田に対し、岡山が対応。押谷祐樹が奪って繋いで、ゴール前に顔を出し、石原崇兆が裏に抜け出すなど、徐々に岡山がボールを握るシーンを増やすが、フィニッシュへの要素がいくつか足りないまま時間が過ぎて行く。ゲームが動いたのは23分。ボールを奪った磐田が、右の櫻内渚からゴール前の松井と前田遼一に向けてクロスを送り、これを岡山がクリア。しかしその返りを宮崎智彦がボレーで打ち込んで、先制に成功する。宮崎はスーパーな今季初ゴールを、「落下点を予測しながら、まずはミートしようと思っていた」と振り返った。

岡山は前半、左サイドで攻撃を作られることが多かったが、今節、体調不良の三村真に代わって左ワイドに入った片山瑛一は、「あれで吹っ切れた」と話す。追う岡山は、その後は安定した守備を構築しながら、セットプレーでもチャンスを作っていく。水がたまり始めたピッチの上で、58分には右サイドの田中奏一からのクロスを清水慎太郎が落とし、押谷祐樹がグラウンダーのシュートでゴールを狙うが、これはGK八田直樹が巧みにキャッチ。その後も押谷の鋭い突破などから「岡山の時間」を作り出す。

71分以降は磐田がチンガ、岡田隆、阿部吉朗、岡山が久保裕一、ウーゴと互いに交代カードを投入し、激しく仕掛ける姿勢とは裏腹にスコアは動かない膠着した展開となる。この状態を打開したのは、岡山の久保。82分、左ワイドの位置にコンバートされた石原からのクロスに飛び込み、頭で同点ゴールを決める。その1分前にも石原からのクロスがあり、2度目の正直。ファーストプレーからぶれない狙いとキレを見せた久保は送り出される際に、「しっかり収めて、ペナルティエリアの中でがむしゃらに飛び込んでこいと言われました」と言う。

その後も再三セットプレーのチャンスを得た岡山だったが、追加点は奪えず。しかし前節、岡山で初出場したウーゴがドリブルで長い距離を走ってゴールに向かうなど、持ち味を見せた。磐田のペナルティエリア周辺でのボールの動かし方は統制のとれた不規則さで捉えづらかったが、それを抑え、先制を許しながらも同点に追いついた岡山。「よく追いついた」という周囲の声を聞いてか聞かずか、影山監督は「ある意味流れとしては、想定内のゲーム。『本当にこれに負けたらJ1に上がれない』という思いを持って、もっともっと研ぎすませた状態で、ゴール前、ピッチの上に入っていかないと、勝てる試合も勝てないですし、上との差は縮まらない」と厳しく結んだ。

以上

2014.09.07 Reported by 尾原千明
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