●反町康治監督(松本):
「関東で試合をするとこれだけたくさんのメディアの方が来ると(笑)。
本当に良くやったと思います。どちらかというとゲーム戦術をしっかり遵守して、湘南に対する今出来得るベストウェイだったと判断して、ゲームを進めてきました。こういう試合は往々にして我々が勝つんですが、やはりスピードの差はなかなかゲーム戦術では埋められないな、という感想を持っています。まあ、札幌から来られた方も多いと思うので、質問してください。以上!……こんなに短くてはダメか!?(一同笑)」
Q:2トップにしたと思いますが、その意図についてお願いします。
「その質問は曹に聞いてもらったほうがいいと思いますよ。まあ、我々が出来得る、攻撃力のあるリスクを冒して攻めるチームに対して、リスクを冒して守ると。そういう形に発想を転換してやったということです。つまり、言い方が少しおかしいですけど刺し違えるくらいの気持ちでいかないと、向こうに圧倒されてしまうということですね。曹さんの横腹には刺さっていないでしょうか。正面には刺さっていないと思います」
Q:セットプレーでの失点、得点について。
「我々はCKから14点取っていて湘南は13点取っていた。今日(遠藤)航が取ったので、これで14対14でイーブンですね。CKは我々はあまりチャンスなかったですよね。逆のCKは得点する確率が高いので準備していたんですが、(岩上)祐三が逃げていくボールを蹴るのが1本もなかったのでちょっと残念でした。それだけサイドを割られたということでしょうか。(藤田)征也にしても(菊池)大介にしても1対1で仕掛ける力があるので、それだけCKが多くなったと思うんですけど。CKも色々なことをやってくるので、向こうの狙い通りにさせないためには前から2人残すと。これも横腹を刺されたところはありますけどね。航がニアに入ってきて点を取ることが一番得意で、犬飼がU−21に選ばれないのはそういうことなんだと感じたんじゃないでしょうか。そう思ったら点を取ったので、良くやりましたけども。
向こうの高さという意味では、曹も当然分かっていると思いますが、4番目5番目くらいからガタっと落ちるんですよ。多々良のところがミスマッチだったので、そこを狙ったというだけの話です。そういうのは我々も結構できるので。祐三もピンポイントでボール蹴れますし、それが奏功したんじゃないでしょうか」
Q:1−1での引き分けとなりましたが、今後を占うという意味で手応えは?
「占い師ではないので占ってはいませんが、自分たちと湘南にはこの勝点差くらいの力の差はあるんですよね。こういうゲームをやると、非常にタフになるなと試合をやっていて思いましたね。一瞬の隙を与えたらやられる、一瞬の隙を突くことができるか。船山もボールを持ってふっと気付いたら4人か5人に囲まれているなんて試合、今まで1試合もないですからね。だからこういうゲームで、それをはね返す判断とかスピードとか技術とかを習得というか意識してやらないといけないということ。そういう意味では、非常に選手が一番身を持って感じたんじゃないですかね。今まで飯田だったら長いボールは全部勝っていましたけど、懐に入られると勝てないですね。そういうところも勉強していかないといけないですよ」
Q:後半はオフサイドをとられる場面も目立ちましたが?
「向こうの後ろの3人が非常にコンパクトにやってきたというのはあると思います。ただ、我々は最終ラインと勝負しているので、あと10秒長く笛を吹かなければ、2−1になってここでニコニコして喋っていたかもしれません。それくらい最終ラインと勝負するつもりでいましたから。うちはJ2で一番オフサイドをとられていますが、それを止めるつもりは毛頭ございません」
Q:終盤に来て、残り12試合。3位との勝点差が10になってきました。選手に対するプレッシャーがかかっているのでは?
「勝点10離れていると言いますが、あまり意識はしていないと思います。繰り返して言いますが、11月のことなんて一切考えていません。次の岡山戦のことだけ考えています。あ、祐三が出場停止になったからどうしようかなと考えているだけです。今回、並びを少し替えましたけども、一つ一つどうするか時間をかけて練ってやっていくだけです。曹はそういう質問にも、もう左団扇でしょうが(苦笑)」
Q:湘南の守備は一発で取りにくる力がありますが、どう評価しますか。また理想ですか?
「それは湘南の選手を評価しないといけないということですか?(一同笑) やはり隙のないチームを作ってますよね。くさびに対して、間を置いて見るというのがうちには1試合に3、4回ありますが、向こうは1回もないですよ。そういうしたたかさというか、今日はターゲットが分かりやすいですが、でも分かりやすくても入れているんですよ。本当は祐三がもっと高い位置に行けばいいんですがやはり吸収されっちゃったので、結局そこで挟みやすい環境を作った我々にも問題があるんですけども。今のサッカーの主流でもあるプレスバックの力がこれからは問われると思うので、その意味で湘南は我々よりもスピード感は正直あると思いますね。それは菊地俊介にしても永木にしてもやはり足を止めないでハードワークできることは素晴らしいことだと思います。うちも出来ますよ、喜山にしても(岩間)雄大にしても(ユン)ソンヨルにしても。でも向こうの方が少しリードしていると思います。追いつきたいですけどね」
Q:第5節は1−4で敗れましたが、今回の対戦を見て前進したと言えるでしょうか。
「今日のゲーム展開だと何とも言えないですね。本来は前節の群馬戦のようにハーフウェイライン付近でボールを奪うのが我々のいつも通りなんですが、今日の場合はそれをやってしまうと外されてサイドが数的不利になったりするので、今日はどちらかというと自分たちを評価するという試合ではなかったんじゃないかと思います。ただ、良くやったとは思います。上手く表現できませんけども、やりうる力を全部出しきったと思います。その意味で我々が力を出しきった上での引き分け、互角だったと僕は判断しています。後退はしていないと思いますが、今日の試合だけで判断するのは難しいと思います。これからもっと前進していかないとと思いますけどね」
以上
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