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【J2:第30節 湘南 vs 松本】曹貴裁監督(湘南)記者会見コメント(14.09.06)

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●曹貴裁監督(湘南):

「おつかれさまでした。夏休みが終わって天候がちょっと心配されるなかで、終わった後、雨がたくさん降りましたが、13000人を超える、去年J1でやったとき以上にたくさんのお客さんに来てもらった。勝点3を取ることしか考えていなかったので非常に悔しい気持ちはありますが、一方で、前節の山形戦の入り方とかのようにちょっとだらけたようなところが今日はまったくなくて、僕のなかでは同時に清々しい気持ちも残っているような試合になりました。
松本の特長それからスタイルは、もう反さん(反町監督)も3年目ですし、ベンチが言う言わないに関わらず選手たちが理解してやっているのはわかったので、そのスタイルに対して我々のスタイルを真っ向から当てていくという形でやっていった。本当に90分プラス4分の時間、選手は攻撃的に戦ってくれたと思いますし、彼らのカウンターの威力も、後ろがかなり注意を払って、逆にMFが戻る力で奪い返す場面もたくさんありましたし、攻守においてのスピード感とか運動量とか、そういうところではあまり文句のつけようがない試合だったかなと思います。ただ、あの場面、やはりあのセットプレーの失点は我々にとって反省すべき点で、点を取ってからの10分、ちょっと守ろうという意識がチームのなかであったことが少し反省点かなと。セットプレーで今年初めてPK以外で失点しました。我々スタッフの問題だと思いますが、そのあたりを選手たちが感じて、後半はすごくよくなったと思います。相手のセットプレーに力があるんだったら、ゴール前にラインを引くより上げて対応したほうがいいに決まっているので、そういうところを最初からやれることが我々の成長だと思います。ただ1−1になったあと、2点3点取れるチャンスがあったと思うんですけど、そこで取れなかったのが残念かなと思います。
反さん(反町監督)は本当にこの湘南の土台というか、僕も3年間一緒にやらせてもらいましたが、湘南らしさ、ハードワークすることとか、ひとつのプレーへのこだわりとか、そういうことをこのチームに植えつけられた方。僕はたまたまヘッドコーチとしてやらせてもらって、それを受け継ぐような形になっていますが、反さんに、くだらないチームだなとか、なんか湘南って偉そうだなと思われるのがいちばん嫌だったので、僕は謙虚にフットボールをしたつもりです。さっき清々しい気持ちが残っていると言いましたが、学んだことをこのチームで活かしていこうと思っているだけなので。選手もクリーンファイトしてくれたと思います。あと12試合残っていますが、今日、大介(菊池)が累積警告4枚目で次は出られなくなったり、一方で永木が戻ってきたり、いろんな意味で出入りはありますが、選手を最後まで信じて、選手が成長する絵だけを描いて選手と毎日向き合いたい。この選手はダメなんじゃないかと僕は思ったことはまったくなくて、その責任は最後まで果たしたいと思います」

Q:前回対戦は4−1だったが、前回と比べて松本の印象は?
「ゲーム自体は今回の試合のほうが我々にとってよかったかなと思います。あの試合は風と雨があったので、ちょっと相手の球際の強さに怯んだところがあったが、きょうは松本どうこうではなく前節の試合について厳しく言ったので、その反省を選手たちが活かしてスタートから90分通してやってくれたと思います。松本は前回と変わらず自分たちのストロングを選手たちが理解して足を止めないサッカーをずっと続けているので、松本がよかったか悪かったかはわからない。我々は勝点3を取れなかったが、ゲームとしてのコンパクトさとか相手に対して怯まないとか連続攻撃を仕掛けるところは、ホームなので当たり前だが、前回よりはよかったかなと。ただ、勝てなかったことは残念です」

Q:勝点は1に終わったが清々しいと言える心境は?
「もちろん悔しいし選手たちも誰も笑っていなかったが、サッカーって勝ちと負けと引き分けの3つしかなくて、33.3%ですよね。その確率を高くするために監督・コーチ・スタッフ・選手が一緒になってやっていくと思うが、42回やって42回勝てるチームは世の中にどこもなくて、負け引き分け勝ち、うちはたまたま最初勝ちましたが、負けから学んだことも勝ちから学んだこともあった。その意味で選手が今日は松本に対して、2位のチームで順位が近いから相手のよさを消そうというところよりも自分たちのよさを自信を持って最後まで出し続けたところが僕にとって清々しいということです。それは結果が0−3だろうが3−0、1−1、2−2だろうが、いいものはやはりいいと思うんです。W杯の予選でそんなことを代表の監督が言ったら国民みんなに怒られるかもしれないが、僕はそうありたいと思うし、結果が出なかったからダメだったと言うのは簡単だが、それは周りで見ている人がそう思えばいいことであって、監督としては彼らが自分たちの力を出し切ったのか出し切れなかったのかという視点で彼らと付き合っていくしかないと思う。その意味で彼らは出し切ろうとしたし、出し切ってくれる努力をしてくれたと思うし。前に行く力だけじゃなくて後ろに戻る力は完全に上回っていました。そういうところを彼らが地道にやってくれたのは、驕りがなく自分たちは謙虚に戦わなければいけないというキーワードをしっかり果たしてくれたことについては素直にうれしかったです。ただ勝てなかったことは残念です」

Q:試合後、長めに反町監督と話していたが?
「ちょっと言えないな(笑)。おつかれさまでしたということです。冒頭に言いましたが僕もそういう気持ちで反さんと戦ってるつもりだったので。ここまで松本を強くされた監督なので。…話はご想像にお任せします」

Q:セットプレーの失点について、湘南の場合、激しい守備がセットプレーを与えることにもなると思うが、その点で抑えるといったことを考えることは?
「もちろん不要なファウルをしないという項目は今日の試合で大事だったと思います。相手のストロングを消すという意味では。ただ、ファウルになってしまうプレーもある。僕からしたら不要なファウルはいらないが、お互いに競り合ったなかで相手がちょっと頭や足を出してファウルになったりボディコンタクトが遅れてファウルになるのを、全部ファウルをするなと言ったら全部ステイすればいいだけ。ステイする守備は相手のミスを待つ、相手のシュートが外れるのをお願いする守備ですよね。だから俺は選手に守備というのはボールを奪うことだ、ゴールを守ることじゃない。でもボールを奪えなかったら次はゴールを守る守備に切り替えなければいけない。その理屈で言うと、あのFKを与えたことよりも、あそこでラインが下がりセカンドボールに対してゴール前がごちゃごちゃになったことが僕は問題だと思っている。W杯の試合とか昨日アギーレ監督の日本代表も観ましたが、単純にたとえばメキシコ代表がW杯で何回もラインを上げられなくてペナルティエリアの中ではね返したという場面はほとんどなかったと思う。彼らは自分たちが175センチとわかっているので、クリアしたらラインをペナルティエリアまで押し上げよう、その裏に来たボールはGKが処理しようとハッキリたぶん原則としてあると思う。日本代表や我々のチームも190cmが3人いるわけじゃないし、松本より高さでは劣っているとわかっている。わかっているのに、彼らがジャンプしやすいタイミングでラインを下げてやると当然ああいうふうになる。僕はあれを我慢して事故でやられるのはしょうがないが、意識的にファウルをしない、でも不要なファウルじゃなかった、そのあと切り替えたなかで、やはりああいうところでラインを我慢して最後までGKのワーキングスペースを確保していくことができなかったことがちょっと残念ですね。でも松本は6割以上セットプレーで点を取っているので、やられちゃったなという感じです。反さんはたぶんCKの守備は相当考えたと思いますよ。2枚残して、でも俺は2枚で守れと言ってたので。そこは駆け引きになると思うが、たぶん2枚なら湘南は3枚残すだろうと。でも今日はホームだし勝点3を取りに行くから、2対2で守れなかったら究極を言うと後ろを3対2にしていたら数的優位なんかつくれない。でも3対2にしなければいけないときもあって、その判断を育んでいる。だから選手が2対2のままやろうとしたことにとくに何も言わなかった。そういうふうにして守れるなら守ってみろと。やられたことに対して何か言うのは簡単だが、最初から監督やコーチが、やられそうだから1枚残っておけというのは簡単。松本は我々の2を3にさせたかった、でも我々が2でいったことは精神的なことを含めて大事な要素だと思います。ただそればかりじゃいけないと思います、もちろん。ただリスクを冒すことと規律を守ることはオシムさんも言ってましたが、矛盾するものではまったくない、同時に体現できるものだから、それを選手たちが遂行したことは、僕はその判断についてとやかく言う必要はまったくありません」

Q:永木選手が戻ってきて、攻撃の変化をつけたり流れを変えたりしていたが?
「その意味では、彼は2カ月、約10試合不在でしたが、そのあいだにボランチをやった岩尾だったり(石川)俊輝だったり今日で言うとアンドリューだったり、彼らの躍動感やチームに対する忠誠心が今日の亮太のプレーを生んだと思っています。岩尾は今日スタメンを外す理由はまったくなくて、逆に言えば30人いたら29人岩尾が立ったほうがいいと思ったかもしれないが、僕は僕だけの独断で永木を立たせました。チームは生き物なので、今日(岩尾)憲は使えなかったけど彼は非常に成長している、非常にプロフェッショナルになりつつある。でも今日は亮太と俊(菊地)がボランチをやっただけ。見ていらっしゃる方はピッチに立たないと選手はダメなんじゃないかと思われがち、それこそ評価も上がらないし、でも僕は監督であり彼らを応援している立場なので、彼らが出る出ないは僕が責任を持って決めるけど、彼らが成長しているかどうかは同時に上がらなければいけなくて、その意味では今日出なかったあいつらがいたから亮太がいいかたちで戻って来られたと思うし、うちのチームのキャプテンだし、気合いが入り過ぎて訳の分からない号令をしていましたが(笑)そういうお茶目なところもあいつはあるので。その意味ではまた層が厚くなって、反さんのなかで出てくると思っていたかどうかは知らないけど、いろんな意味で力を与えてくれた。でもそれは永木だけでなく、そのほかの選手がこの10試合負けなしということをしっかり結果を出してくれたことであいつが違和感なくプレーできたと思っています。だからあいつも含めて僕は全体に感謝する気持ちが強いです」

Q:松本戦だから起用したのか?
「いや、ケガのリスクもあるなかで、このタイミングで戻って来られたというだけ。べつに松本に合わせてやったわけではないです。そんな器用じゃないから俺(笑)」

以上
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