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【ヤマザキナビスコカップ C大阪 vs 川崎F】プレビュー:ACLでホーム&アウェイ『第1戦』の大事さを痛感したC大阪と川崎Fが、ヤマザキナビスコカップ準々決勝で激突!総力戦のC大阪、光明を見いだせるか。(14.09.02)

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今季、ACL出場のため、ヤマザキナビスコカップでは決勝トーナメントにシードされていたC大阪と川崎Fが、準々決勝でいきなり顔を合わせる。ホーム&アウェイの2試合で勝負をつける方式を、今季、すでにACLラウンド16で体験している両者。そして、ともに第1戦で相手にアウェイゴールを多く許しての敗北を喫し、第2戦では敵地で勝利を収めながら、ベスト8に勝ち進めなかったという苦い過去があるだけに、特に第1戦の重みを理解している。だからこそ、今回、かなり強いモチベーションで戦いあうことは必至だ。

「大量失点してはいけないという話しはみんなでしている。前線の選手も含めて、まず守備から入って、チャンスがあれば得点を取りに行きたい」というのは、C大阪のディフェンスリーダー、山下達也。振り返れば、C大阪のACLラウンド16では、広州恒大(中国)に、ホームで1−5と大敗。そのショックは大きく、思えば、その後に行われたJ1リーグ戦第13節仙台戦から、未勝利は始まっている(※天皇杯は除く)。当時は、失点後のゲームプランも曖昧になり、思わぬ大差をつけられてしまっただけに、チームとしての意識統一も大事なポイントになるだろう。

現在のC大阪は、リーグ戦で11試合勝ちなしと低迷。マルコ ペッツァイオリ監督体制下でも、9戦勝ちなしと、もがき苦しむ。さらには、このヤマザキナビスコカップに臨むにあたって、代表戦のために、MF扇原貴宏(日本代表)とGKキム ジンヒョン(韓国代表)がチームを離脱。山口蛍(右膝外側半月板損傷)、藤本康太(左肩関節脱臼)が負傷欠場を余儀なくされているだけでなく、J1第22節神戸戦で右足首を痛めた安藤淳や、体調不良で全体練習を2日間回避中の染谷悠太の試合出場も厳しい状況で、桜色の戦士たちは限られた戦力のなかでの総力戦を強いられる。

それでも、「全員のことを信頼して、一丸となって戦っていきたい」と、ペッツァイオリ監督。現状の閉塞感を打破するためにも、このヤマザキナビスコカップ準々決勝を、1つの契機としたい。今季の川崎F戦では、先手を取りながら逆転負けという形で、2戦2敗しているものの、「川崎での試合(第17節)で(前半で)1-4で負けているときも我々は多くのチャンスを作って後半に巻き返した。その前の試合(第12節)でも前半からいい形でサッカーができていた」と指揮官も手応えを得られるような内容を見せていたのは確か。「その形を、今回は90分間続けてできれば」、C大阪にも十分に勝機はある。

一方の川崎Fは、代表などで離脱する選手もなく、天皇杯ですでに敗退していることもあり、このヤマザキナビスコカップ準々決勝2試合に、全力を投入できるだけの環境が整っている。最近のリーグ戦では1分1敗と、少し停滞気味だが、「ボールをしっかり保持しながら、90分間のどこかで決めればいいということを、彼らは自信を持ってプレーできるチーム。そのなかで、2人の優れたFWが試合を決定づけることができ、それを周りの選手も知っている」とペッツァイオリ監督も評するような、いわゆる『風間スタイル』を、今回も実践してくるだろう。また、ACLラウンド16、FCソウル戦の教訓を活かすべく、川崎Fとしては、第1戦で勝負を決めるくらいの思いを持って試合に入ることは、想像に難くない。

前日練習が行われた2日、C大阪のイレブンは決して下を向くことはなく、精力的にトレーニングを行った。シュートが決まればみんなで盛り立て、ゲーム形式のなかでも、要求も随所にし合う姿が目に付いた。武田博行、丹野研太、ク ソンユンのコーチングが高らかに響き渡り、新井場徹の叱咤激励する指示だけでなく、フォルランやカカウも率先してチームメイトに声をかけていた。秋山大地、岡田武瑠、小谷祐喜といったこれまで出番に恵まれていなかった選手たちも、激しいプレスや鋭い動きだしで存在をアピール。酒本憲幸、山下達也といったクラブ叩き上げの選手がチームを盛り立て、長谷川アーリアジャスール、楠神順平、吉野峻光といった中盤の鍵を握る選手たちの動きも熱を帯びる。南野拓実、杉本健勇、丸橋祐介、永井龍の育成生え抜き選手たちも元気、かつ、遮二無二走り回り、平野甲斐やキム ソンジュンといった今夏加入組もフォア・ザ・チームの精神でプレーし続ける。その練習が行われている周囲では、山口がリハビリのスピードを加速。黙々と走る姿は、まるでチームを鼓舞しているようだった。あきらめという文字は、まだまだ彼らの頭のなかにはまったくない。リーグ戦への反攻につなげるために、そして、ヤマザキナビスコカップでの悲願のタイトル獲得に向けて闘志を燃やしている。大卒ルーキーで、この一戦での出番も予想される小谷は言う。「自分の力が少しでもこのチームのためになればと思ってやりたい」と。その思いを力に、C大阪としては、聖地・長居で、この慣れ親しんだホームで、勝利という、今後への光明を見出したいところだ。

以上

2014.09.02 Reported by 前田敏勝
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