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【ヤマザキナビスコカップ 横浜FM vs 柏】プレビュー:横浜FMは昨年の『0−4』を糧に先勝できるか。柏はネルシーニョ采配が再び冴えるのか。(14.09.02)

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「また柏か…」
8月4日に行われたオープンドローの結果を知り、思わずそうつぶやいた。昨年大会の準決勝と同一カードであり、近年、横浜FMは柏に分が悪いからだ。昨年ベスト4の戦いでは、1勝1敗ながらも得失点差で敗退。リーグ戦では柏がJ2で過ごした2010年を除き、4敗6分と4シーズンも勝っていない。さらに2012年度の天皇杯・準決勝も0−1で、“太陽王”に屈した。横浜FMサポーターにとっては、紐解きたくない歴史だろう。

中でも敗れた衝撃度で言えば“最強”だったのが、前回大会の準決勝・第1戦。まさかの0−4…。試合後、中村俊輔は一言も発せず、足早でチームバスに乗り込んだ。栗原勇蔵は「柏との相性が悪いと言っても、ここまで点差を広げられるとは思わなかった。4点差なんて、何年に一回あるかないかのこと。それが、この大事なときに出てしまった」と嘆いた。
しかし、あの惨敗はチームの新たな血肉にもなったに違いない。「この大会のホーム&アウェイの難しさを実体験できたのは大きい。今回は第1戦がホームだし、先に勝たなければ」と、中町公祐は初戦の重要性を説いた。即ち、横浜FMは第1戦で白星狙いに徹するはずだ。

一方、ディフェンディングチャンピオンの柏は、2013年ACLベスト4の実績もあり、カップ戦での戦い方はお手の物。ネルシーニョ監督、選手たちにはホーム&アウェイの180分間を「一試合」として捉える戦い方が、浸透しているはず。今回はセオリー通りに敵地では最低でも引き分け、相手の隙あらば勝利を手繰り寄せ、地元での第2戦へアドバンテージを得ようと、守備から入るサッカーを下敷きにするのではないか。

勝敗を分ける要素の一つはセットプレー。直近の対戦、前回8月9日のリーグ戦では前半32分に鈴木大輔、後半26分に増嶋竜也がそれぞれCKからヘディング2発でドローに持ち込んだ。横浜FMはセットプレーから失点が続いた時期だっただけにショックは小さくなかった。だが、それから立て直し、前節の仙台戦では逆に、中村俊輔のCK2発から栗原、下平匠が頭で合わせ、2−1で競り勝つ。今回の一戦でも均衡した展開が続けば、セットプレーが貴重な好機をもたしそうだ。

最後に気になるのは、ネルシーニョ監督の采配。12年度の天皇杯・準決勝では、横浜FMのハイプレスを肩透かしにする徹底したハイボール攻撃を仕掛け、1−0で勝利。先の直近の戦いでは、試合中にボランチ2枚のうちの1枚を大谷秀和→秋野央樹→小林祐介と次々と入れ替えてリフレッシュさせ、こぼれ球の回収率&ボール保持率を高めた。今回は、一体どんな施策やベンチワークを見せるのか。
横浜FMもそれに対し、「相手はウチを分析し、前回から戦い方を変えてくるかもしれない。だけど、そこは頭を柔軟にして対応したい」(中町)と心構えはできている。このハイレベルな駆け引きを、ぜひ見届けてほしい。

以上

2014.09.02 Reported by 小林智明(インサイド)
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