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【J2:第29節 千葉 vs 水戸】レポート:互いに課題の決定力不足を解消できず、水戸が試合を支配するも千葉がPKでの1点を守りきって勝つ。(14.09.01)

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両チームとも決定力不足の課題を抱え、千葉は4試合勝利なし、水戸は6試合勝利なしで今節を迎えたとあって、先制点が勝敗の行方を左右するのではないかと思われた一戦。確かに勝敗を分けたのは8分と早い時間に千葉に入った先制点だったが、水戸は終始、攻守両面で主導権を握って千葉を圧倒した。だが、千葉は好セーブを連発したGK岡本昌弘をはじめとした守備陣の踏ん張りもあって無失点。結果的に決定力不足を解消できなかった形の水戸にしてみれば、試合内容と試合結果が一致せずに悔やまれる敗戦となった。

8月24日の天皇杯3回戦・広島戦からスタメンを9人入れ替えたとはいえ、今節の水戸のスタメンで広島戦のメンバーに入っていなかったのは吉田眞紀人だけ。天皇杯3回戦では新里亮と西岡謙太はフル出場で、内田航平、小澤司、三島康平は交代出場だが、試合に出なくても広島への移動の疲労はある。連戦によるコンディション低下が心配されたが、試合が始まってみれば水戸の動きが素晴らしかった一方で、ホームの千葉の動きは量も質も非常に不足。千葉はケンペスが前節の負傷の影響でメンバー外となり、森本貴幸、J2リーグ初出場となるオナイウ阿道の2トップ。練習期間の短い組み合わせでもあり、その2人への水戸守備陣の的確な対応もあって、2トップはうまく機能したとはいえなかった。
それでも先制点は千葉に入った。2分にサイドから入ったパスを森本もオナイウ阿道もシュートしきれなかった千葉は、同サイドに人数をかけて攻めるのが目立つ。それに対して水戸は序盤からサイドチェンジのパスが左ウイングバックの田中雄大に出るのが目立ち、全体的に動きがダイナミック。だが、6分、千葉は左サイドでサイドバックの中村太亮も絡んだパスワークで谷澤達也のパスを受けてペナルティエリアに侵入した森本が、水戸の冨田大介にファウルを受けたという判定でPKを得る。このPKを森本が水戸のGK本間幸司の動きをよく見て蹴って決め、J2リーグ戦では第25節以来の千葉の得点となった。
だが、早い時間の先制点でガムシャラに点を取りに行く意識が消えてしまったのか、千葉は思い切って前に出て行く動きもパスも少なく消極的。19分にはセンターバックの山口智が前線の選手に向かって「相手の裏に出て行け」と言わんばかりのジェスチャーを見せたが、前線にボールを入れても選手の距離感の悪さからサポートも遅いうえに少なく、前線でボールが収まらない。個人のイージーなミスや連係ミスでのボールロストが多かった。
そんな千葉のミスを突いてボールを奪うと、水戸はスピーディーにスペースへパスを出し、そのスペースに走りこんだ選手がパスを受ける連動性の高い攻撃で千葉を圧倒。時には3バックの新里や細川淳矢まで攻め上がるサイド攻撃で、両サイドからクロスを入れて決定機を作った。さらに、70分と72分には田中が強いキック力を生かして豪快なミドルシュートを岡本に浴びせ、試合終了間際には交代出場のオズマール、吉田が強烈なシュートを打つがこれも岡本がセーブ。水戸は8回決定機を作ったがいずれも実らず、PKの1失点に泣く敗戦となった。だが、セカンドボールの対応や連動したプレスなど守備もよく機能しているだけに、水戸がゴールを奪って勝点3を得る日はすぐにやってきそうだ。

一方、勝ったとはいえ千葉の攻守の問題は山積み。岡本は「他の選手が相手に体を寄せてシュートコースを限定してくれたおかげ」と再三の好守を語ったが、前線からの守備が機能せず、セカンドボールも拾えず、水戸に22本のシュートを打たれた。プレーの選択など判断ミスも多かった攻撃は決定力不足以前に決定機が作れていない。思い切って速く前に出る推進力がなければゴールは奪えない。今節のようなラッキーな『1点』での勝利はそうそうないだけに、勇気を出して攻守でチャレンジができなければJ1昇格は難しい。

以上

2014.09.01 Reported by 赤沼圭子
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