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【J2:第29節 京都 vs 北九州】プレビュー:プレーオフ圏内の北九州を迎え撃つ京都。注目ポイントも多く、楽しみな一戦(14.08.31)

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J2第29節、京都の聖地・西京極で、上位の北九州を向か撃つ。京都は、第27節の大分戦(8/17)から、アウェイ讃岐戦をこなしての2週間ぶりのゲームとなるが、間に天皇杯3回戦(名古屋戦)があり、それ以上の間隔を感じさせる。
天皇杯では内容が結果に反映されず、名古屋に0-4で敗れた。内容的に悪くなかったが…、ということは、「全体的」ではなくて「局面の部分」、失点したプレーだけでなく、その直前のポジショニングや、それ以前の状況判断や予測の部分で「なんとなく」の部分がなかったか、を詰めなくてはならないだろう。余裕、自信を持った状況判断・予測があり、そしてプレー出来ているか。もちろん、相手が予測を上回るプレーをしてくることは多々ある。だが、自分が「これが最善だ」と自信を持って言えるプレーを、90分間常にしなければならない。「観えていなかった…」とか「戻りが遅かった…」となる前に、集中して判断し、それをプレーで表現できる様に取り組んでいくこと、となるだろう。

前節、京都は讃岐を相手に2点差を追い付いて引分に持ち込んだ。チーム内には「引分に持ち込んだ」ではなく、「逆転出来なかった」悔しさの方が漂っていた。中山博貴は「もちろん、勝ちたかったですけど、0-2から追い付いたのは良かったこと」と評価点もきちんと見出していた。あと1点が遠かった点については「やり続けることが大事だと思います。やり続けることで、相手が開いたり、ボールを奪う地点を絞れなくなったりするので」。今の京都はサイドへの展開を早くし、ボールをどんどん動かしていく。その中で、周りが動き出し、仕掛ける地点を探っていく感じがある。そのボールの動かしを続けることで、両サイドを使ってサイドアタックでもいい。相手がそれを嫌がりサイドに広がれば、今度は中央が薄くなる。サイドアタックでもいいし、中でスルーパスを通してもよい。つまり主導権を握れる。それを「続けること」ということだろう。

讃岐戦では攻撃のシンプルさもあった。後半、山瀬功治がゴールを決めたが、その前にもサイドから中へ切れ込んで、DFを一人かわしシュートを放ったシーンがあった。プレーとしては抜群だと思った。それを決めて欲しい、ということだ。前半にも石櫃洋祐が中へ切れ込んでシュートした場面があったが、あれが決まればシンプルに点を奪える様になる。あれを決めるか、決めないか。決まらなければあっけないプレーと映り、決まればスーパープレーである。
同じ様な角度、プレーで、例えばロッベン(オランダ代表)、クリスチアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)が、サイドから切れ込んでシュートを放てばどういう印象になるか。それと同じ様なプレーを京都の選手もしているのである。違いは「決めるか、決めないか」。決める様になると次はスタンドのサポーターがそれまでと違った反応を見せる様になるだろう。それが、選手がサポーターを熱くさせることなる。スタンドを湧かせるプレーに大いに期待したい。
また、それとは違い、アシストをした横谷繁の裏への走り出し、工藤浩平もサイドで起点になりつつ、相手の背後を狙って走っていた。こうしたプレーも素晴らしいプレーだ。京都の攻撃は随所に効果的なプレーが出ていると思う。後は、何度も言うが「決めるか、決めないか」だ。

対戦相手の北九州。現在4位(勝点48)と、プレーオフ圏内にいる。8位京都(勝点40)との勝点差は8。ここで縮めるチャンスである。北九州は前節、長崎と対戦。2-1で勝利している。京都・川勝良一監督は相手の印象を「カウンターのチーム。しっかり走って、トップを生かしてくる。厳しい時間を耐えることができる。前節も2倍近いシュートを打たれながらも粘って勝っている」と話した。
粘り強さの点では「我慢する時にウチが我慢できない、ということにならない様にしないと」と焦れずに戦うことの重要性にも言及した。
注目選手は原一樹。プレーはもちろん、明るい性格も、京都のサポーターにはお馴染みではないか。前回対戦では先制点を奪われた。得点感覚は申し分なし。得点源だけではなく、起点になるということもあり得る。京都のMFとDFがここをどう見極めるかはポイントになるだろう。
そして、柱谷幸一監督の戦い方。中山博貴は「ハシラさんのやり方は変わってないと思う」と口にしていたが、こちらも首肯する。カウンターで、相手が陣形を整える前に早く攻める。かつての京都を観ることになるのではないか。その点も楽しみにしたい。

個性のはっきりしているチーム同士の対戦、見どころも多く、楽しみにしたい一戦である。

以上

2014.08.30 Reported by 武田賢宗
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