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【J2:第29節 群馬 vs 松本】プレビュー:天皇杯で浦和を倒したワンマッチの魂を起動せよ。19位群馬が2位松本をホームに迎え、勝利を狙う。(14.08.31)

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勢いに乗れそうで乗れない。今季、チームは確実に成長を遂げているが、ターニングポイントになりうるゲームで勝ちきれずに、順位を上げることができていない。20日の天皇杯3回戦で浦和を逆転で下し金星を挙げた群馬だが、24日のリーグ前節大分戦では立ち上がりに2失点。後半に猛攻をしかけたものの1−2で敗れた。仕切り直しとなる今節の松本戦は、真価が問われるゲーム。死力を尽くして戦った天皇杯・浦和戦と同じ気持ちで松本戦に臨まなければいけない。

秋葉監督体制2年目。チームが進化しているのは間違いない。順位こそ19位に留まっているが、28節時点の成績は9勝4分15敗。昨季の最終成績は9勝13分20敗(20位)で、勝利数だけ考えればすでに昨季と並んでいる。選手たちは「昨季は完敗も多かったが、今季はどのチームともしっかりと戦えている」とチームの成長に手ごたえを感じている。ただ、プロである以上、最終的な評価は結果。このままで終わるわけにはいかないのだ。

群馬はオフ明けの27日、上武大学と練習試合を行った。上武大学を率いているのは、昨季まで群馬の代表取締役GMだった恩師・植木繁晴氏。群馬にとっては意地でも負けられない試合だった。青木良太、エデル、小林竜樹らがコンディション調整のため出場を回避したものの、主力組が前後半に分かれてプレーした中で大学生相手に0−2で敗れた。調整の場と言ってしまえばそれまでだが、北関東リーグの大学生相手に簡単に負けてしまうのはやはりふがいない。

その練習試合をみていて感じたのは、植木監督の勝利への執着だった。負けず嫌いの熱血指揮官はピッチサイドで選手を鼓舞。昨季まで面倒をみてきた群馬の選手のウィークを学生に伝えて、利き足の徹底マークを指示。前半を粘り強く守って、後半にFKとカウンターから2得点を挙げる見事な戦いぶりで勝利を手にしてみせた。天皇杯3回戦群馬対浦和戦をテレビ観戦したという植木監督は「浦和戦では守備の意識が強かったから、あれだけの戦いができる。今日の練習試合もそうだが、リーグ戦でも守備に甘さが残っている。そういう部分じゃないかな」と群馬にヒントを残してくれた。勝利への執念と守備の甘さ。群馬はこのヒントを活かさなければいけない。

対する松本は19節のホーム群馬戦で勝利を挙げて以来、10戦7勝3分と負けなし。5月以降の黒星はわずかに1で、J1昇格へ向けて着実に勝点を積み重ねている。反町監督の戦術と、選手のタフなパフォーマンスにより、奪える白星は確実に拾い、難しいゲームはドローへ持ち込む。前後半ともに残り15分の時間帯(前半31分〜11得点、後半31分〜12得点)の得点が多いが、そのデータが松本の戦いを表現している。さらに先制した17試合で負けなしと、堅実な戦いを演じているのも特徴だ。群馬GK富居大樹は「不用意な失点をしたらその時点で苦しくなる。90分間集中して守り抜くことが大切」と試合へ臨む。

多くの松本サポーターが来襲することが予想される正田スタだが、群馬は、ホームで意地を見せなければいけない。ホームでは20節大分戦以来、2分2敗と4試合連続で白星から遠ざかる。「ホームでしっかりと勝ち星を積み重ねなければ順位を上げることはできない」(秋葉監督)。2位・松本は簡単に勝てる相手ではない。だからこそ勝利することに価値がある。天皇杯浦和戦に勝利した秋葉監督はその戦いを「ワンマッチ用の戦い」と表現した。トーナメントの戦いという意味だが、19位群馬にとってここからのリーグ戦はトーナメントと同じ。ワンマッチ。1試合に懸ける気迫と執念をピッチで表現した先にだけ、勝利がある。

以上


2014.08.30 Reported by 伊藤寿学
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