前節・湘南戦でドローに終わった磐田。前節・札幌戦で連敗を『6』で止めた栃木。どちらもチーム状況はけしていいとは言えない。後半戦で白星をコンスタントに得られていない両者だが、ここで流れを変えるのはどちらか。
ホームの磐田は、前節のアウェイ・湘南戦において今季リーグ戦で初めて3バックを使った。その直前の天皇杯・奈良クラブ戦でも採用しており、今季公式戦という意味では2度目となったが、まだまだ“完成形”にはほど遠い。
ただし、守備面では一定の結果を残したと言える。シュート数で3対13と圧倒されながらも、許したゴールはウェリントンのミドルシュート1発のみ。失点場面については多少ボールへの寄せが甘かったと言えるが、右足で超強烈なシュートを放ったウェリントンを褒めるべき。シャムスカ監督が「新しい布陣なので修正点もあるが、守備面では上手く機能した」と語る通り、時折5バック気味となり、最後まで粘りに粘った守備面は評価できる。
だが、守備力がアップした一方、攻撃のパワーはダウンしてしまった。3バックのセンターを務める藤田義明は、湘南戦を「攻撃に転じた時のフォローが課題」と振り返った。とりわけ前半は、最終ライン+中盤と、[3-4-2-1]の前線の3枚(※1トップ+2シャドー)が完全に分離してしまった場面が多く見られた。
第27節・富山戦で負傷から復帰したエース・前田遼一。湘南戦でスタメン起用されたペク ソンドン、山崎亮平。リーグ2試合連続でゴールを決めているチンガ、さらにパンチ力のあるポポと多彩なアタッカーを擁する磐田。だが、効果的なフォローを得られず孤立し、複数の相手に囲い込まれればやはり持ち味を出せない。前節から1週間の調整期間を経て迎えるこの試合。鋭いカウンターで攻撃を完結させるのか。あるいはいわゆる“遅攻”で厚みのある攻撃を展開するのか。そのあたりをすり合わせることはできたか。
対する栃木は2試合連続のアウェイゲームとなる。前節、アウェイで札幌と対戦した。試合開始直後、今夏に湘南より期限付き移籍加入した荒堀謙次が強烈なミドルシュートを放ち、先制点。期待の新戦力が新天地でのデビュー戦で早速結果を残した。その後、後半に同点とされ、1-1のドローに終わったが、連敗を『6』で止めることには成功。この試合でリーグ8戦ぶりの勝利を目指す。
新加入選手では荒堀のみならず、新潟より期限付き移籍加入した本間 勲、富山より期限付き移籍加入した西川優大もスタメンに定着。阪倉裕二監督は既存戦力との融合を期待している。「新しく入った3人がうちのチームのやり方、選手の特長を把握している。今までいた選手たちも新しく入ってきた選手の特徴などを急ピッチで進めている。そういったところがそろそろ上手くいくのではないかと期待してやっていきたい」(同監督)。
この点、敵将・シャムスカ監督も「中盤に本間選手という質の高い選手が加入し、よりパスがつながるようになっている」と栃木の新戦力を警戒していた。1週間の準備期間を経て、新戦力がチームにどこまで溶け込むことができたか。ニューカマーの持ち味をさらに上手く生かしたい。
試合は19時に、ヤマハスタジアムでキックオフされる。
以上
2014.08.30 Reported by 南間健治
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