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【J2:第29節 千葉 vs 水戸】プレビュー:4試合勝利なしの千葉と6試合勝利なしの水戸の課題は決定力不足。相手に隙を与えず、相手の隙を突いての先制点奪取が勝利へのカギ。(14.08.31)

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8月24日のJ2リーグの前節(第28節)・岡山戦は0−1で敗れ、関塚隆監督が指揮を執って初の敗戦となった千葉。だが、関塚体制は無敗だったとはいえ、J2リーグ戦は第25節・湘南戦から3試合連続の引き分けで、ラウンド16進出を決めた天皇杯の8月20日の3回戦・柏戦はPK戦での決着だった。岡山戦での敗戦で順位を6位から9位に落とした千葉が勝ちきれないでいる最大の要因は得点力不足だ。J2リーグ戦では第25節は井出遥也が得点したが、第26節・横浜FC戦から3試合連続無得点。スタメンのほとんどがJ2リーグ戦では出場機会が少ない選手だった天皇杯も前後半の90分は無得点で、公式戦初出場だった高校卒ルーキーのオナイウ阿道のゴールは延長後半(108分)。結局、ここぞという勝負所で『1点』を取れないという積年の課題が依然として残っている状態だ。

また、前節はそれまでの試合に比べると決定機が非常に少なかった。激しい雨の中での試合だったとはいえ、岡山と比較すると特に攻撃時に連動して前に出て行く動きが少なく、すでにセットされた岡山の守備ブロックの前でパスを回すだけのシーンが多かった。オフサイドだったものの83分に谷澤達也がディフェンスラインの背後に飛び出してシュートを打った場面のようなチャレンジの動きがほとんどなかった。試合後に井出が「綺麗に崩さなくても泥臭いゴールも大事」と話したが、相手の守備が堅いだけに崩しきろうと意識しすぎたのか、ガムシャラに仕掛けることで相手に与える怖さがまったくない。決定力不足を考えて関塚監督は今週の練習でシュート練習を念入りにやったが、ゴール前でシュートチャンスを作るための3人目、4人目の動き、さらに相手をゴール前から引き出して囮になるような動きを選手が自ら意識して実践しなければ、決定力以前にシュートを打つ場面すら作れない。シュートを打つために必要なことを冷静に考えてできるかが重要だ。

水戸は前節・愛媛戦でスコアレスドローに終わり、J2リーグ戦は第22節・群馬戦での勝利(スコアは2−0)以来6試合勝利なし(4分2敗)。8月17日の第27節・東京V戦は序盤から吉田眞紀人や鈴木隆行が決定機を作りながら決めきれず、後半開始直後に自陣右サイドを突かれて失った1点が響いて0−1で敗れた。前節も前半から決定機を何度も作りながら相手の守備網を破りきれずに無得点。また、8月20日に開催予定だった天皇杯3回戦・広島戦は、広島市内の大規模土砂災害の影響で8月27日に開催。この天皇杯3回戦では広島に押し込まれた前半に1失点を喫したが、後半は守備を修正するとともに持ち前のハードワークを発揮して反撃。だが、決定機をモノにできずに0−1の敗戦となった。

両チームとも決定力不足が課題のため、先制点をどちらが奪うかが勝敗に大きな影響を与えそうだ。千葉は天皇杯3回戦で活躍した若手がスタメンのチャンスを得られるかも注目ポイント。千葉が天皇杯3回戦のようにガムシャラにハードワークできれば、勝ちきれない流れを変えられるかもしれない。だが、水戸はJ2リーグ500試合出場の偉業を成し遂げたGKの本間幸司が天皇杯3回戦はベンチ入りも出場せず、長距離移動の疲れはあっても連戦での疲労の蓄積は避けてゴール前に立ちはだかるだろう。また、連戦というマイナス材料があっても、水戸の武器のハードワークはそう簡単には失われないはず。千葉がセカンドボールへの対応や球際の激しさで水戸に後れを取れば、苦戦は避けられない。両チームが苦境を脱するきっかけにしたい正念場の一戦は白熱必至だが、勝利を欲する熱い気持ちをどれだけ賢く的確なプレーに反映し、隙を作らずに隙を突けるかがカギとなる。

以上

2014.08.30 Reported by 赤沼圭子
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