前節はアウェイの福岡戦で、開始早々の失点を守りきられ、0−1の敗戦。6試合ぶりの黒星を喫した。しかし、決してネガティブになるような結果ではない。失点は最小限に抑えたし、FWナザリトを中心にチャンスを作った。勝利こそ得られなかったが、ここ数試合、岐阜は大崩れすることなく、しっかりと守備をベースに攻撃を構築できている。
そのバリエーションも増え、福岡戦に関しては東京Vから獲得したMF森勇介をさっそく起用し、これからもっとフィットしてくれば、サイド攻撃に新たなパターンが加わってくるはず。
何よりこれまでの戦いで大きな収穫となっているのが、ラモス監督が就任当初から懸念していた、夏場の成績が前述したように5戦負けなしを含む、4勝2敗2分け(7月〜)と大きく勝ち越したことだ。当初、ベテラン中心のチームゆえに、夏場のスタミナ切れが予想されていたが、ラモス監督が積極的に若手を起用し、その若手がノビノビとプレーをしたことで、毎試合スタメンを固定することなく、チームとして安定して戦えるようになった。この夏場の結果はしっかりとしたビジョンに基づいたものであった。
クラブとしても大きな手ごたえを得つつある夏。それをさらに確かなものにするべく、8月最後となるこの試合は勝利で飾らないといけない。
対する東京Vは今季、思うように勝ち星を挙げられていない。攻撃の組み立てに苦心し、得点はリーグワースト2位。ゆえにいかに攻撃をうまく構築するかが、勝点3を取るポイントとなる。杉本竜二と常盤聡のツートップにいかに良質のボールを送り込めるか。そのためには両サイドハーフはもちろん、安西幸輝と安在和樹の両サイドバックがいかに高い位置に張り出して、分厚いサイド攻撃を展開できるかが重要になる。逆に言えば、岐阜はいかにこの両サイドバックに仕事をさせないか。高い位置からのプレスではめ込んで、両サイドバックとCBの間のスペースを使ったショートカウンターを仕掛けられるか。ここが勝負のポイントとなる。
さらに東京Vといえば、ラモス監督にとってはサッカー人生において一番重要な存在のクラブと言える。だからといって余計な感傷は必要ない。それはラモス監督自身が良く理解している。自らが大事にしてきたクラブを、自らが鍛え上げたチームで下す。それこそがラモス監督が欲しているストーリーに違いない。
果たして勝利に飢えた指揮官率いる岐阜が、8月最後の試合を勝利で飾り、『夏を制する』ことが出来るのか。それとも東京Vが、伝説的OBが率いる岐阜を下すことで、浮上のきっかけを掴むことが出来るのか。非常に楽しみな一戦だ。
以上
2014.08.30 Reported by 安藤隆人
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