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【J2:第29節 愛媛 vs 大分】プレビュー:上位との差を詰めるには勝つしかない愛媛。6位の大分に近づくには、とにかく勝点3が必須。(14.08.31)

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今シーズンのJ2も28試合を消化、リーグ戦の3分の2が終わっていよいよ終盤戦に突入する。ちなみに昨季の愛媛はこの時期、残り14試合というところで今季と全く同じ17位につけていた。8勝で勝点29だったが、現在も勝点こそ32でやや多いが、同じ8勝。ただ、全く違うのが上位との差だ。昨季は6位の徳島と既に勝点16差をつけられて、プレーオフ進出はかなり厳しい状況だった。しかし、今季は6位との勝点差は10。厳しい状況に変わりはないが、まだ望みをつないでいる。しかも、今節はその6位大分をホームで迎え撃つ。直接叩けば差は縮まり、一気に目標が近づいてくることになる。逆に、敗れれば差が開くことになり、心理的にも大きな痛手となる。愛媛にとってはリーグ終盤戦でポジティブなイメージを持って上を目指すのか、それとも悲壮感とともに戦わなければならなくなるのか、今節の結果は大きな意味を持ってきそうだ。

ただ、この1戦に向けてチームは上向いている状況だ。前節はアウェイで水戸とスコアレスドローに終わったが、連続4失点で崩壊していた守備陣は立て直すことができた。その立役者の一人となったGK大西勝俉は「声を出して、それにみんなが反応して盛り上げようとしているし、水戸戦も切り替えが速かった」と手応えを語っているように、天皇杯3回戦の川崎F戦に続く2試合連続完封は自信を取り戻すには十分な結果となっている。ディフェンスラインには林堂眞と浦田延尚が怪我から復帰して、実戦でフルに戦えていることも大きい。

あとは「ゼロで抑えたという結果は大きいけれど、点を取らないと勝てない」と渡邊一仁が語るように、より多くの得点機を作れるか。前節の水戸戦では連戦の疲労もあり、前に進む力を欠いていた。今節は1週間の準備期間があり、コンディションは言い訳にならない。前線からアグレッシブにプレッシャーをかけられるかどうか、それが今節の1つのポイントになるだろう。例えば、6月にアウェイで戦った大分戦の先制点では渡邊が高い位置でボールを奪い、堀米勇輝を経由して河原和寿のゴールにつなげた形が出たが、それは1つのイメージになるだろう。あの試合は受け身に回っていたチームが前から戦う姿勢を見せて、続く熊本戦、北九州戦の連勝にもつなげた。ああいった、次につながる戦いができれば最高だろう。そのためにも、どれだけ前に進む姿勢が出せるかどうかは重要なポイントになる。

それは、大分の現状をみても大事な点だ。大分は守備に回った時にしっかりとブロックを作っているが、どうしても致命的なミスが生まれて失点が続いている。直近では後半開始直後の失点が続いていることも課題に挙げられているが、愛媛は大分のミスを誘うようなポゼッションをすることもゴールを奪うためのポイントになる。速攻でも遅攻でも、自信を持ってボールを運ぶことで勝利につながるゴールを奪いたい。さらに攻撃面においては堀米が「水戸戦では、ロボとのいいイメージができてきた」と語っているが、1トップでは天皇杯でスタメンを飾った渡辺亮太は前回の大分戦でゴールを奪っており、西田剛も怪我から復帰している。ロボも既に3得点を挙げるなどいい競争が続いており、誰が出ても楽しみな状態。あとは今節、しっかり結果が出せるかどうかというところだ。

もちろん大分も7位以下との差を広げたい所で、目下のところは守備に不安がありながらもこの3試合は2勝1分で負けていない。きっちり勝点を積み重ねており、愛媛にとってそう簡単に思い通りの試合運びはさせてもらえないだろう。ただ、繰り返しになるが接戦になっても勝ち切れるかどうか。愛媛にとっては勝つ、ということがこれまでのシーズンの3分の2よりも今後はより重要になってくる。勝たなければ、道は開けない状況だ。

以上

2014.08.30 Reported by 近藤義博
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