8月22日、クラブからあるリリースが流れてきた。「モンテディオ山形選手会企画 チャリティーオークション開催のご案内」。
8月31日・湘南戦では広島市で発生した土砂災害に対する支援を目的として、9月20日・京都戦では東日本大震災に対する支援を目的として、チャリティーオークションを行うというのがその内容。広島で土砂災害が発生したのが8月20日未明。そこからわずか3日目、異例の早さでこの企画がリリースされたことになる。
実はこの企画、リリースの1カ月ほど前から、当初は東日本大震災に向けた支援活動として動き出していた。今季、選手会長に就任した山田拓巳が日高慶太などと話し合い、チャリティーオークションとして展開することを企画。その後、選手全員に提案し、了承を得てグッズはすぐに集まった。クラブとも話し合い、準備を進めていたところへ、今回の広島の災害が発生したが、その翌日にはこの企画を広島の土砂災害にも対応する方向で各方面と再調整している。水曜日に天皇杯を挟む連戦の週でもあったが、この結果、22日という早い段階でのリリースが可能となった。「グッズはすぐ集まりましたし、選手のみんなが前向きに協力してくれているので選手会としては助かります。広島の災害のためにも何かできないかとお願いしたら、クラブもすぐこういう形で動いてくれました。クラブ、フロントの方にも助けられて今回のオークションができることになり、本当に感謝しています」と山田選手会長は感謝の気持ちを語った。
山田選手会長がこの企画、特に広島の土砂災害に関する支援の実現にこぎ着けたカギは2つあった。
東日本大震災から3年半ほど経つ。山形のホームゲームでは、チーム強化の募金箱と並んで、今もJリーグの東日本大震災と東北人魂への義援金募金箱が設置されているが、「募金してくれるサポーターの方もいてありがたいんですけど、何か違った形で取り組んでいけたら」。選手会としてアクションを起こしたいとの思いが山田選手会長にあり、企画を進めていたことが1つ。
もう1つは、広島土砂災害が起きてからの対応の迅速さ。東日本大震災発生後、山形は大規模な被災を免れたが、ガソリンや食料など物流が滞り始めたことで、チームは2週間ほど休止状態に追い込まれ、すぐ近くに被災地がありながら、クラブとしての支援活動を行うことがしばらくできなかった。「そういう反省も生かして、今回はなるべく早く行動を起こさないといけないなと思いました」。
山田選手会長を中心とした多くの選手・スタッフの熱意で企画されたチャリティーオークション、8月31日は17時から、9月20日は13時から約40分間の予定で、中央広場ファンクラブブース付近を会場に行われる。「当日は選手にも参加してもらう予定なので、ぜひみなさんにも集まってもらいたいなと思います」と話す山田選手会長は、「これをきっかけに1回で終わらないで、いろいろやっていきたいなと思います」と、まだまだアクションを起こしていく意欲を胸で温めていた。
以上
2014.08.28 Reported by 佐藤円
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