天皇杯3回戦を戦った両チームは中3日で試合を迎える。現在勝点39で8位の大分が、同31で18位の群馬を大分銀行ドームで迎え撃つ。6月の前回の対戦では2−1で群馬が勝利している。
ホームの大分は天皇杯を含む直近の試合で、課題となったのは後半立ち上がり15分の立ち上がりの悪さだ。リードしながらも、この『魔の時間帯』に失点し苦しんでいる。今週は異例のディスカッション形式でミーティングを行い、選手全員に意見を求めた。選手からは「リードしてからの気の緩み」「意識し過ぎて大胆さを失っている」「攻めていいのか、守っていいのか分からない」など、発言があった。田坂和昭監督はピッチだけの問題ではなく「ハーフタイムの使い方や指示を出す方の工夫も必要」と話した上で、「明確な答えなんてない。チーム全体の問題である以上は、選手だけでなくスタッフも含めて解決していかなければいけない。サッカーは一人でできないのだから意識を合わせるしかない。やるしかない」と結び、互いの思いを理解し、方向性を示した。
そうしたなか、練習ではラインの位置、基本となるチャレンジ&カバーなど守備の確認事項を再確認し、しっかりブロックを作りながら縦に動かす攻撃の組み立てを繰り返した。天皇杯で好パフォーマンスを見せ、今節先発濃厚の土岐田洸平は、「後ろは失点したくない。前は追加点を奪いたいという思いがあるだろうが、そこは試合の流れで意思統一すれば問題ない。やるしかない」と話し、攻守のパイプ役として試合の組み立てに一役買って出るようだ。
「やるしかない」。具体性のない抽象的な言葉であるが、これほど分かりやすく響く言葉はない。合い言葉となりチームに浸透したならば、期待はできそうだ。
一方、群馬は天皇杯で浦和相手にジャイアントキリングを起した勢いそのままに大分に乗り込む。ワンマッチ用のゲームプランとはいえ、3バックが見事にハマった。ある程度我慢した中で、勝負どころを見極めながら能力の高い前線の選手の特徴を活かし、ワンチャンスをものにした。前節の岐阜戦でも、終了間際に、怪我から復帰したエースの平繁龍一が同点に追い付くゴールを決め、貴重な勝点1を拾い上げた。途中交代の選手、決めるべき選手が決め、勝負強さも増している。劇的な試合を続けチームのムードは最高潮に達している。
相手の長所を消し、自分たちのストロングポイントを出す。秋葉忠宏監督は「選手が頭で理解し、パフォーマンスで体現してくれている」と手応えを感じている。大分戦に向けては、しっかりと対策を練り、これまでの直近の2試合のレベルを維持して挑む。
互いにメンタルは充実しているだけに、アグレッシブな見応えのある試合になりそうだ。
以上
2014.08.23 Reported by 柚野真也
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