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【J2:第28節 福岡 vs 岐阜】プレビュー:安定感の福岡。爆発力の岐阜。勝点3を奪い合う真夏の夜の熱戦は激戦必至。(14.08.24)

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勝点を争うリーグ戦で勝ち残る基本は負けないこと。特に依然として先が見えない混戦模様が続くJ2にあっては、まずは確実に勝点を積み上げていくことが、サバイバルレースに生き残るための条件になる。「ホームで勝点3、アウェイで勝点1という戦いをコンスタントに続けていけば自ずと順位は上がる」と話すのはマリヤン・プシュニク監督。それは、第21節松本戦から3連敗を喫したものの、その後、1勝3分と負けない戦いを続けることで6位に勝点差2に迫る福岡と、第23節以降、3勝2分の成績で前半戦の16位から12位まで順位を上げてきた岐阜の成績が証明している。

ただし、その内容は大きく異なっている。4戦負けなしの福岡のベースになっているのは安定した守備。3連敗中は失点が重なったが、第24節湘南戦以降に喫した失点はわずかに1しかない。守備の始まりは前線からの激しいプレッシャーから。激しくボールに寄せて相手の自由を奪ったところに、2人目、3人目が襲いかかるようにしてボールを奪う。そのプレスを機能させるために、最終ラインは細かな上下動を繰り返すと同時に、チームの守備をオーガナイズすることが要求されるが、冷静なプレーが持ち味の堤俊輔、あるいは豊富な経験と実績を持つ古賀正紘らがチーム全体の守備バランスを整える。シーズン当初は安定感に欠けることもあったが、試合を積み重ねる毎に自分たちのサッカーを表現する時間が増えてきた。「今はチーム全員が自分たちがやるべきことを理解している」とは中原秀人。直近の4試合での3得点という数字は決め切れないという課題があることを示すが、コツコツと勝点を積み上げることでプレーオフ進出に照準を合わせている。

一方、岐阜は攻撃力を前面に押し出して相手をねじ伏せてきた。その典型とも言えるのが第26節の愛媛戦。1−3とビハインドを負う苦しい戦いを強いられたが、ボランチのヘニキを攻撃的にシフトさせ、残り15分から劇的な逆転勝利を演じて勝点3をもぎ取った。その中心にいるのは、ナザリトとヘニキの2人。現在13得点を挙げて得点順位4位につけるナザリトは、その決定力はもちろん、高い位置でボールを収めてあらゆる攻撃の起点を作る。そしてヘニキは、中盤の守備に貢献するだけではなく、積極的に2列目から飛び出してゴールに迫る。2人が持つ高さとパワーは相手にとっては大きな脅威だ。後半戦に入ってからの13得点10失点という数字が示すように、守備に課題を抱えるものの、それを上回る攻撃力で勝点を積み重ねてきた。また、岐阜は現在J1ライセンスの交付を受けていないが、チームの成績がJ1ライセンス獲得の後押しになることは間違いなく、上位進出に対するモチベーションも高い。

安定感のある組織的な守備て戦う福岡と、ナザリト、ヘニキの個人技を中心に1対1で勝負する岐阜という構図が予想される試合で、最も注目されるのは、ナザリト、ヘニキの攻撃力を福岡がどのようにして抑えるのかという点にある。特にナザリトに自由を与えないことは福岡にとっての最重要課題と言える。ボールのポゼッション、動かし方という点で見れば福岡に分がありそうだが、前回対戦時がそうであったように、ナザリトにボールが収まると岐阜の攻撃は一気に活性化し、ここのところ安定感が増してきた福岡と言えども後手に回らざるを得なくなる。1対1で負けないことはサッカーの原則だが、それだけでナザリトを抑えるのは難しい。入ってくるところを連動してつぶすのか、それとも、岐阜の課題である最終ラインに圧力をかけることでナザリトへの配球源を絶つのか。プシュニク監督の采配にも注目したい。

そして、ホームで戦う福岡は勝点3が必要な試合。一方、岐阜はアウェイとは言え、上位進出のためには順位が上のチームを倒していかなければならず、やはり勝点3が欲しい試合だ。また、互いの間にある勝点差は2しかなく、勝敗によっては順位がひっくり返ることもあり、両チームの、この試合にかけるモチベーションは高い。真夏の夜の熱戦は消耗戦になることが予想されるが、激しい戦いになることは間違いないだろう。

以上

2014.08.23 Reported by 中倉一志
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