5月の第12節では、ホームの仙台が激しい撃ち合いを制し、4−3で神戸に逆転勝ちした。この勝利で仙台が対戦成績を4連勝に伸ばした(2011年のJ1第34節以降)。逆に神戸は2011年の第14節の引き分けを入れると、5試合連続で白星無し。メンバーも指揮官も違うゆえ一概には言えないが、神戸にとって仙台戦は“鬼門”と言えるだろう。
今回の対戦でも、勢いでは仙台が上と言わざるを得ない。仙台は前節の清水戦で武藤雄樹がリーグ戦では自身初となる2ゴールを挙げ、一時は追いつかれたものの、77分に鎌田次郎がセットプレーからゴールを決めて逆転勝利を収めている。今節の神戸戦で約3カ月ぶりのリーグ2連勝を狙う仙台にとっては、まさに勢いの付いたゲームだったと言える。
一方の神戸は、前々節の新潟戦で中断明け初の完封勝利を挙げたものの、前節の柏戦では0−2の敗戦。なかなか波に乗れない苦しい戦いが続いている。だが、前節の柏戦では森岡亮太が「いい形が増えていた。シンプルにボールを運んだシーンもあったので、それをもっと増やしていきたい」と話すように、中断前のような連動性も見られた。
また、期限付きで新加入したFW石津大介やMF枝村匠馬が躍動するというプラス材料もあった。
J2福岡で6ゴールを挙げていた石津は、前節を振り返ってこう話す。「初めてのJ1で試合前は緊張もあった。でも、持ち味のカットインとかはJ1でも通用するという手応えもつかめた。柏戦では決定的なシーンを決められずに申し訳ない気持ちもありますが、ポジティブに捉えると今回のホームに(J1初ゴールを)取っておいた感じです(笑)」。
前節の柏戦で途中出場し、小気味のいいワンタッチパスで攻撃のリズムを変えた枝村は「勝てなかったので、何も言えない」と言いながらも、「もっとよくなると思う」と、こちらも手応えをつかんだ様子。元C大阪の同僚シンプリシオとのコンビネーションは、神戸に新しい風を吹かせそうな予感もある。
そんな両チームの対戦で、一つのポイントになりそうなのがサイドの攻防だろう。神戸は、前節にサイドバックの奥井諒が負傷し、高橋峻希、相馬崇人、茂木弘人の出場も微妙。サイドバックの台所事情は厳しい。
一方、神戸の枝村が「仙台はサイド攻撃が多い印象。太田(吉彰)選手とか」と話すように、サイドアタックは仙台の一つの武器である。サイドを制す者がゲームを制すではないが、そういう展開になりそうだ。
以上
2014.08.22 Reported by 白井邦彦
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