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【J1:第21節 名古屋 vs 柏】プレビュー:かつての“柏の王様”が名古屋の一員として柏を迎え撃つ!今季3度目の対戦は、今季最大の激闘となること必至。(14.08.23)

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掴みかけている自信を、確信に変えられるか。名古屋はようやく生まれた“勝ち方”を確固たるものとすべく、柏との今季3度目の対戦に挑む。

前節のG大阪戦で実に5月6日以来のリーグ戦勝利を得た名古屋は、続く週半ばの天皇杯3回戦でもJ2京都を4−0と一蹴し好調の波に乗りつつある。その要因は、シーズン開幕当初から唯一変わらぬチームコンセプトのハードワークだ。試合ごとの出来にバラつきはあるものの、西野朗監督は常に前線からのプレッシングとショートカウンターがスタイルの一つであることは強調し続けてきた。特に現在は永井謙佑とダニルソンのコンディションが素晴らしく、Jリーグ最速にして最も繰り返しのきくフォアチェックと、危険な局面に常に駆けつけるカバーリングを両輪とした激しい守備がチームに前へ出る勇気を与えている。G大阪戦での勝利はまさにそのスタイルの結実であり、名古屋の次なるステップはもう一度同じ戦い方で勝ちを得ること。ようやく輪郭が見えてきた自分たちの型の強度を増していくことだ。

その意味では、今節ホームで迎え撃つ柏は最高の相手と言えるだろう。現在6位で上位をうかがう強豪ながら、名古屋は今季公式戦2戦2勝と対戦イメージも良い。さらには天皇杯3回戦では主力をつぎ込みJ2千葉に延長戦の末のPK戦で敗れており、消耗度も激しい。体温が中にこもるような愛知の夏の暑さもホームコートアドバンテージとして、名古屋が優位に立てる条件は揃っている。名古屋は楢崎正剛にケネディ、永井、ダニルソン、本多勇喜ら主力の温存にも成功しており、ベストメンバーで今季3勝目と柏相手のスイープを狙う。

そして柏戦といえば、やはり背番号33に触れないわけにはいかない。2010年のJ2リーグ優勝、2011年の昇格シーズンでのJ1リーグ優勝、2012年の天皇杯優勝、2013年のヤマザキナビスコカップ優勝と4年連続タイトルの立役者とも言える大エースは、今季出場機会を失い6月に名古屋への電撃移籍を果たした。名古屋に加入後はすぐさまその卓越したゲームメイク力とシュートセンスで攻撃陣の中心となり、前節でも勝利を呼び込むスーパーゴールを叩きこんでいる。そして迎える古巣との対戦。レアンドロ ドミンゲスは努めて冷静に思いを語った。
「柏のサポーターにはブーイングをされるかもしれないが、気にしない。それは普通のことで、ブラジルなら日常茶飯事だから。そのことで特に感じることはありませんね。もちろんゴールは決めたいし、アシストできればいいと思うけど、まずはチームの勝利が優先です。G大阪戦のような良い内容での結果を求めたいと思う。手応えは感じられているし、良いトレーニングとコンパクトな試合ができていると思う」。

柏に要注意人物はいるか?との問いには次のように答えた。
「誰か一人に気を付けるのではなく、チーム全員に気を付けなければいけない。もちろんレアンドロやワタル(橋本和)もすごくいい試合をしてきているが、個人ではなくチームに気を付けるべきだ。柏では長い時間をプレーしてきて、サポーターにも愛情を感じてもいる。しかし私は今は名古屋の一員で、勝点3を取れるように最大限の仕事をしたい。古巣との対戦だが、ただの1試合と思ってやるだけです」。

語る口調は実に穏やか。かつての“柏の10番”は、“名古屋の33番”として気負うことなくこの一戦に臨む。

だが、2戦2勝とはいえ柏を侮ることなどもちろんできない。主力が消耗していたとしても、それをカバーするだけの分厚い選手層を誇る強豪である。ドミンゲスが名前を挙げた2選手だけでなく、工藤壮人や大谷秀和、最近では高山薫の好調ぶりも目立つ。次の日本代表入りも期待される鈴木大輔を擁するDFラインには、天皇杯で近藤直也も復帰した。ヤマザキナビスコカップでの前回対戦では大谷と橋本らによる左サイドの崩しに名古屋は手を焼いており、藤田優人が戻ったことにより右サイドの攻撃力も増している。名古屋の両サイドバック、矢野貴章と本多への負担を軽減するためにも、名古屋は組織守備をより意識すべきだ。

また名古屋は新加入の背番号32にも注目だ。移籍加入直後のG大阪戦で早速デビューを果たした川又堅碁はその底抜けに明るいキャラクターですでにチームに馴染んでいる。万博では急きょ右サイドハーフでの出場を言い渡されたが、「守備なんてしたことない。(矢野)貴章さんが2回くらいカバーしてくれたんですよね。1回は自分でも何とかなったかもしれないけど、もう1回は完全に抜かれてた。貴章さん、ナイスカバー!(笑)」と笑い飛ばす。それでも「試合に出てなかったわりには動けた。ここからどんどん上がっていけば。FWなんでゴールを決めてナンボだし、もっと自己中なプレーでもよかったかも。僕が何のために来たかと言えば、勝つため。突き進むだけですよ」とピッチへの意欲を“ギラギラ”させた。

とにもかくにも、名古屋は勝利が欲しい。ここまでフィールドプレーヤーで唯一リーグ全試合出場の本多は「G大阪戦は特にまとまって失点もゼロに抑えられたので良かった。連勝したいですね。そうすれば僕らは流れに乗れるし、自分たちのサッカーができるようになる」と手応えを口にしている。自信を確信へ。ようやく陣容が固まった名古屋が、柏との激闘を制して上昇気流をつかまえる。

以上

2014.08.22 Reported by 今井雄一朗
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