新潟は天皇杯3回戦(20日・デンカビッグスワンスタジアム)で長崎に1-2で敗れた。今後のリーグ戦に向かう勢いを取り戻すためには、徳島戦では気持ちを切り替えたプレーを見せなければならない。
それを率先して示そうとしているのがMF田中亜土夢だ。長崎戦ではフリーキックを直接決めて先制点を挙げたが、逆転負けに「無意味だった」と悔しがった。中2日で迎える今節、「どんな相手にも負けないという気持ちが大切」と精神面を強調した。
徳島との個人的な相性は悪くない。ヤマザキナビスコカップ予選で1得点。ゴール前のスペースに走り込んで奪った。「前からボールを奪れば、ゴールも近い。プレスをかけて連動したプレーをしたい」。それ以上に意識するのが、「新潟のサッカーをすること」と言う。
柳下正明監督は「残留争いをしていた2年前は、チームのために、という雰囲気で戦っていた。今はそれが薄れている」と、不安定な雰囲気を勝ち切れない要因の1つとして挙げた。球際に厳しく行き、泥臭くセカンドボールを拾う、そして最後まで走り切る。そんな献身的で粘り強いプレーが、長崎戦では欠けていた。
田中亜も「自分たちはそういう部分を出していかないと。チームのためにやることが大切。勝っているときはそれができている」と言う。個のプレーにはしらず、チーム全体でひたむきに戦う。サッカーのスタイルではなく、「魂」の面での新潟らしさ。それが必要だと考えている。
新潟に15年在籍し、チームの精神的支柱だった本間勲が8月に栃木に移籍した。在籍9年目の田中亜がチーム最古参になった。「勲さんがいなくなったから、というわけではなく、今季は引っ張って行く立場だと思っているので」。『新潟魂』を自分が伝えていかなければならないという自負もある。
リーグ戦前節大宮戦は2-1で勝ったものの、リーグ戦再開後の6試合で3得点と、新潟の得点力不足は解消されていない。「1点取ったら、もう1点。追加点は大切です。貪欲に狙っていきたい」と田中亜。ゴールに対する意欲も、新潟らしいひたむきさから生まれてくる。それを率先して貫くことで、チームをけん引する。
徳島はリーグ戦前節、横浜FMに0-3。天皇杯3回戦ではG大阪に0-1。ここ3試合無得点が続いている。攻撃の形は作るが、隙を突かれて失点し、そのまま立て直せないパターンに陥った。
守備は高い位置でブロックを作り、奪ってからの切り替えを早くしたい。ポイントになるのはトップの高崎寛之のところできっちりと起点を作れるかどうか。高崎のキープ力を生かすためにも、周囲のスムーズな連動が必要になってくる。
新潟戦はナビスコカップ予選が1-3、リーグ戦の前回対戦は1-2。連敗はしているが、得点も挙げている。第17節大宮戦(3-1で勝利)でも追い付かれながら突き放したように、アウェイではしぶとい戦いぶりを見せている。それを発揮できるかがカギになる。
先制点を奪うだけでなく、そこからのひと押しができるかどうか。どちらにも共通しているテーマの克服が勝点3につながる。
以上
2014.08.22 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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