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【第94回天皇杯 3回戦 新潟 vs 長崎】レポート:長崎が終盤に粘りを発揮し、初のラウンド16進出。新潟は4年連続で3回戦敗退(14.08.21)

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長崎が延長の末、新潟を2-1で下し、J1から初勝利、初の4回戦進出を果たした。0-1の後半41分に古部健太のゴールで同点とすると、延長前半11分にフリーキックから高杉亮太が決勝点を奪った。新潟は前半17分に田中亜土夢がフリーキックを直接決めて先制するが、全体的にミスが目立ち、追加点を奪えなかった。

はるばる長崎から駆けつけたサポーターの前で、選手たちは堂々とした表情で手を挙げた。その背後からは、新潟サポーターが自チームに浴びせたブーイングが響いた。
快勝だった。1-1の延長前半11分、右サイドからの フリーキックを高杉が左足で押し込んだ。「相手の選手がかぶってくれて、ちょうど良いところにボールが来た」。混戦を落ち着いてものにした。後半41分には右サイドの小松塁のクロスを、中央に走り込んだ古部が決めて延長に持ち込んでいる。時間が経過するにつれて、リズムをつかんでいった。

先制こそ許したが、最少失点でしのいだことが大きかった。「後半はシステムを変えた」と高木琢也監督。前半は新潟のキーマン、ボランチのレオ・シルバを前田悠佑がマンマーク。スルーパスを出させず、駆け上がりも防いだ。その分、前からのプレスは封印した。そして後半に持ち味の機動力を発揮する。セカンドボールを拾って、素早く前線、そしてサイドを突破。新潟のスタミナを 消耗させていった。
「2つのテーマがあった。自分たちのサッカーをすることと、我々の時間帯ではないときになにができるか。前半は相手がボールを持っているときにオーガナイズできた。後半は自分たちのサッカーができた」。高木監督が言うように、したたかに自分たちの流れに持ち込んだ。

J昇格2年目で、J1を破った。ラウンド16進出も初。高杉は「僕らは走ってナンボのチーム。後半は運動量で相手を圧倒できた。体力面や最後まで走り抜くという強い気持ちが決勝点を生み、それを最後まで全員で守り抜くことができた。長崎の良い部分が出たゲームだった」と胸を張る。リーグ戦では15位と苦戦中だが、敵地でカテゴリー上位から挙げた勝利はチームの財産になる。

新潟はいいところなく敗れた。試合終了後のあいさつと同時に起きたサポーターのブーイングが、らしからぬ戦いぶりを象徴していた。
前半17分、左サイドからのフリーキックを田中亜土夢が直接マウスに放り込んだ。前半は守備的な長崎に対し、ボール保持で圧倒。シュート数も5本と相手の1本を上回った。だが、追加点は生まれなかった。「もう1点取らなければならなかった。(先制点は)無意味になってしまった」。田中亜は厳しい口調で言う。
柳下正明監督も辛辣だった。「判断が悪いというのは全て。ボールを持ったとき、持っていないとき、キーパーも含めて」。リードしていたとは言え、立ち上がりから一瞬パスを譲り合うシーンや、トラップミスなどイージーなミスが続いた。それを修正できないまま、運動量が落ちた後半、延長と相手の機動力に振り回された。

これで4年連続の3回戦敗退。リーグ戦前節の大宮戦で接戦をものにし、大会が異なるとはいえ、ホームで連勝することで勢いに乗りたいところだった。壁を突破できない以上に、勢いを失いかねない後味の悪さが残った。
「うちは8、9割の力でいいプレーができるほどうまくはない。100パーセント集中してやらないと、こういう結果になる」。柳下監督は言った。くしくも、全力を出し切り、自分たちのサッカーを表現したのは長崎だった。

以上

2014.08.21 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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