F東京が、天皇杯3回戦でJ2リーグ戦2位の松本とホーム味スタで対戦する。現在J1リーグ戦で8戦負けなし、5試合連続完封中と波に乗るF東京。トーナメント方式で行われる天皇杯は、その真価を発揮する絶好の機会だ。
しかし、松本もJ2で9戦負けなしを続ける。約2ヶ月間負けのない松本は17日に、アウェイで愛媛に4-1と快勝を収めている。対戦相手の分析に長けた反町康治監督の知略と、ハードな練習で培われたスピーディーなサッカースタイルが合致して首位の湘南に勝点15差を付けられているが、2位確保に向けて順調に勝点を積み上げている。
この一戦は、一筋縄ではいかない試合となるだろう。マッシモ フィッカデンティ監督はこの試合に向けて「何人か変わることになる」と先発の入れ替えを示唆している。けが人も増えており、ターンオーバーをするには厳しいポジションも存在する。さらに、今夏に獲得したカニーニは登録の関係でこの試合には出場できない。16日の鳥栖戦のメンバーをベースに疲れの見える選手を数人入れ替えることが濃厚だろう。
だが、3-4-2-1システムの松本に対し、フィッカデンティ監督がどのような分析をするのかも注目だ。23日には、同じシステムの浦和との対戦を控えている。ここでの戦い方が、その試合の参考にもなってくる。
ポイントとなるのは、両クラブの下支えとなっている球際の強さと、ハードワークだろう。その差がつかなければ、個の能力で勝るF東京が試合を制するはずだ。だが、そこで松本が上回ることができれば、松本のアップセットも可能だ。
ただし、DF吉本一謙は「目の前の試合しか見ていない。天皇杯は結果が大切なので勝つか負けるかだけ。内容は関係ない」と言い切る。
F東京に油断や慢心は微塵もない。なぜなら今季は、それまでのヒエラルキーが崩れ、少しでも気の抜けたプレーをする選手は代わりの選手に取って代わられる現象が続いている。たとえ助っ人として今季新加入したFWエドゥーであっても、定位置は約束されていないのだ。
16日の試合後、先制点を挙げた米本拓司も「しっかりとプレーしなければ、ポジションは約束されていない」と口にしている。選手それぞれが常に全力を出し切ってきたからこそ、5位浮上のきっかけをつかんだと言える。
3年ぶりのタイトル奪還に向け、F東京は対戦相手のカテゴリーに関係なく、変わらず全力で挑むはずだ。
昇格を目指す松本にとっては、J1クラブとの対戦で来季への収穫と課題を探る場にもなるだろう。F東京のフィッカデンティ監督と、松本の反町監督がどのような戦術をこの試合に向けて準備してくるのか。キックオフから見逃せない一戦となることは間違いない。
以上
2014.08.19 Reported by 馬場康平
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