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【第94回天皇杯 3回戦 奈良 vs 磐田】プレビュー:2回戦で仙台を撃破し、波に乗る奈良。今度は静岡の地でアップセットを狙う。(14.08.19)

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「ベガルタに勝ったということは、どのチームにも勝てる可能性があるということ」。
天皇杯2回戦。ユアスタで仙台に勝利した奈良クラブ・岡山一成は力強く言い切った。激戦を制し、トーナメントを勝ち進んできた奈良クラブ(関西1部)が、今度はヤマハスタジアムでジャイアントキリングを狙う。

奈良は1回戦でJ3・福島を、2回戦でJ1仙台をそれぞれ撃破。上のカテゴリーのクラブとの熱戦を制し、3回戦に駒を進めてきた。福島戦では前半にFW鶴見聡貴、FW瀬里康和、さらに後半にMF馬場悠が得点を決め、3-1で勝利。仙台戦では前半に柳沢敦の得点で先制されながらも、後半にMF小野祐輔、さらにFW岡山一成のゴールで劇的な逆転勝利を収めている。試合後、「すごく幸せ。仙台の思いも背負ってどんどん勝ち進んでいきたい」と喜びを語ったのは岡山一成。サッカー界屈指のお祭り男が今度は静岡の地に降り立つ。なお、磐田・前田遼一とはかつて自主トレを共に行った仲であり、短文投稿サイト「ツイッター」を通じて、「お互いの健闘を讃えつつも、勝つぞ」とコメントし、闘志を燃やしている。

対する磐田・シャムスカ監督は「いつも以上にモチベーションが高いと思うし、やりにくい相手」と奈良を警戒。新オプション・3バック導入の可能性を示唆したが、細かい戦術面については「それを言ってしまうと相手に伝わってしまう」と多くを語らなかった。カテゴリーの異なる相手とはいえ、指揮官に『油断』の二文字はない。ここ7試合のうち6試合で複数失点を喫している守備面など現在のチーム状況を踏まれても、決して軽視できるゲームではないのだ。

メンバー編成は流動的。新戦力のチンガ、坪内秀介が選手登録の関係上、この試合に出場できない。また、24日にリーグ・湘南戦(BMWス)を控えており、ベテラン・松井大輔、駒野友一を先発から外す可能性もある。また、離脱中の伊野波雅彦も18日の段階で全体練習に合流できてない。新たに出番を得る選手はリーグ後半戦の“起爆剤”となるためにも、奮起を求められる。

試合の舞台はヤマハスタジアム。当然、奈良にとってはアウェイグラウンドだが、試合状況によっては会場の“ムード”がアドバンテージになるかもしれない。
磐田の直近のリーグ戦だったホーム・富山戦(8/17)。一時は3点をリードしながら、終盤に不用意な形で2失点。勝ってもなお、試合後、一部のスタンドからはブーイングが飛んだ。磐田へのブーイングは0-0のまま折り返した前半の終了直後にも起きている。試合後の会見で富山・安間貴義監督は「時間を“味方”にしたい」という表現を用いた。磐田の先制点は後半立ち上がりに生まれているが、後半も0-0のまま進んでいれば、ホームクラブへの視線は時間の経過と共に厳しいものになっていただろう。このスタジアムは相手との力関係を冷静に見極め、時に勝つ以上の“何か”を求める。

今季、横浜FCより奈良に加入したシュナイダー潤之介は言う。「僕たちとしてはやりやすい。今まで僕はJリーグクラブにいたので挑戦を受ける立場だったのですが、そういう側からは嫌でしょうね。カテゴリーが下の相手とやるというのは。こちらはただ全力で挑めばいい」。J2の磐田と関西1部の奈良。カテゴリーは異なるが、土俵は一発勝負のトーナメントである。果たしてどんなゲームとなるか――。

以上

2014.08.19 Reported by 南間健治
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