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【第94回天皇杯 3回戦 清水 vs 札幌】プレビュー:リーグ戦にもつながる勝利が欲しい清水と、自信をつけるチャンスの札幌。きわどい勝負に勝ちきれるのはどちらか。(14.08.19)

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清水にとっては大榎新体制で初めて迎える天皇杯。3回戦の相手は、J2で13位のコンサドーレ札幌。真夏のリーグ戦を戦っている狭間の平日開催ということで、どちらもメンバー選びに難しい要素があるが、タイトル獲得を狙う清水としては、絶対に勝たなければいけない戦いでもある。

7月30日から大榎監督の下でフレッシュなリスタートを図っている清水。それ以降ホームでは無失点で1勝、アウェイでは失点が多くなって2敗という成績だが、チームのムードは上々だ。もちろん、チーム状態は決して良いとは言えず、順位も降格圏とは勝点5差の13位なので危機感はかなりある。だが、「チームとしてやるべき方向性は明確だし、それを自分たちが実践できれば結果もついてくるはず」というキャプテン・杉山浩太の言葉に代表されるように、監督を信じて選手たちが結束し、ひとつの方向を向いているという雰囲気は、以前とは比べものにならないほど。試合ごとに表われる課題を日々の練習で修正しながら、徐々に大榎スタイルを形にしつつある。
その意味で、今回の試合で注目されるのは、失点を0に抑えられるかどうかというところだろう。前節の仙台戦で3失点した部分の修正は、リーグ戦に向けても絶対に必要だし、ノックアウト方式の天皇杯では、先に失点しないことが非常に重要だからだ。今回のメンバーに関しては「何人か(身体のどこかに)違和感や疲れがある選手がいるので、そこを代えるくらいだと思う。勝つために戦うので、全員を代える余裕はないし、チャンスを与えたい選手もいる」と大榎監督は語っており、DFラインでも顔ぶれが変わる可能性がある中で、安定した守備ができるかというかという部分は、その後の戦いに向けても大きな見どころとなる。
そうして相手を0に抑えながら、攻撃では自分たちの形で崩し、点を取れるかどうかというのが、もうひとつの注目点。3人目の動きを増やしてパス回しのリズムや攻撃の流れを良くしていくという狙いは、徐々にではあるが着実にピッチ上で表現されつつあるので、そういうシーンをどれだけ増やし、ゴールにつなげられるかが今の課題。特に今回は、このところ交代出場が多い村田和哉、高木善朗、石毛秀樹といった選手たちが、どれだけアピールできるかという部分が見どころになりそうだ。ちなみに、期限付き移籍から復帰した瀬沼優司は、栃木で天皇杯に出場したため清水では出ることができない。

一方、札幌に関しては、清水サポーターがもっとも気になるのは、2012年まで清水に在籍していた地元のスター、小野伸二が出場するかどうかだが、残念ながらこの試合には登録の関係で出場できないようだ。また札幌は、現在4連敗中で13位に順位を下げているが、6位の千葉とは勝点6差なので、プレーオフに進める可能性は十分に残している。そのため、こちらもリーグ戦とまったく同じメンバーで臨んでくるかどうかは微妙なところだが、出場する選手たちにとっては、貴重な経験の場になることは間違いない。
清水の大榎監督は、「(札幌は)サイドバックが高い位置を取ってくる印象があるので、そこで起点を作らせないようにどう抑えていくかもポイントだと思う」と語るが、札幌のほうも清水のストロングポイントやウィークポイントをきっちりと研究して、そこに対応してくるはず。さまざまな面での戦術上の駆け引きという部分も注目される。
もちろん、清水にも余裕はなく、連敗中ながら内容はそれほど悪くない札幌にも下克上を果たす力と可能性は十分にある。清水には平岡康裕や高木純平などかつて札幌に在籍した選手もいて、何かと縁のある両チーム。天皇杯ならではの醍醐味という意味では、非常に楽しみの多い対戦と言えるだろう。

以上

2014.08.19 Reported by 前島芳雄
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