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【第94回天皇杯 3回戦 C大阪 vs 富山】プレビュー:今季、低迷を余儀なくされているC大阪と富山。天皇杯で反攻、浮上のきっかけをつかめるのはどちらか。(14.08.19)

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J1リーグ戦で、フォルランの加入などで開幕前から注目を浴びながら、現在、16位とJ2降格圏内に足を踏み入れてしまっている、C大阪。そして、J2リーグ戦のなかで、中島翔哉や白崎凌兵ら若き才能あふれるアタッカーを擁しながら、最下位に沈んでいる、富山。今季、低迷を余儀なくされている両者が、天皇杯3回戦の舞台で顔を合わせる。一発勝負のカップ戦にて、心機一転、勝利をつかみ、反攻、浮上のきっかけをつかむのはどちらになるだろうか。

C大阪と富山は、最近の状況も似ている。実はどちらも、天皇杯2回戦での勝利以降、その後のリーグ戦では白星がない。C大阪は7試合で3分け4敗。富山も6試合で2分け4敗。前節はともに一時は3点差をつけられながら、C大阪は後半の4得点で追いすがったが、2位川崎Fに4-5と惜敗。富山も終盤の2点で粘ったが、3位磐田に2-3と、あと一歩及ばなかった。しかしながら、4試合得点から遠ざかっていたC大阪にとっては、南野拓実の今季初得点、フォルランの9試合ぶりのゴールなども生まれ、「そうやって点を取る癖がついてきたら、チームとしてプラスになると思う」(山下達也)。また、J2第10節松本戦(3-2)以来となる複数得点を記録した富山にとっても、「山形に(1-1と同点に)追いついたし、磐田に2点返すことができたことは少なからず、もがきながらも前進している」(安間貴義監督)。リーグ戦で見えた光明を、C大阪も、富山も、この天皇杯でもぶつけたい。

ただし、この一戦は、リーグ戦の合間、ミッドウィークの水曜日に行われるだけでなく、「3人の選手(平野甲斐、キム ソンジュン、カカウ)が登録上、試合に出ることができないので、出場可能な選手の中でメンバーを選びたい」とC大阪のマルコペッツァイオリ監督も言うように、今夏加入した新戦力が天皇杯3回戦には出場できないため、両チームとも総力戦での戦いを強いられる。「富山の試合は今でもチェックしているし、僕がプロになった原点のチーム。プロとして3年間育ててもらい、ブリーラム(タイ)に快く送り出してくれたこともあり、感謝の気持ちがすごくある」と想いを述べていたのは、古巣対決が実現するはずだった、平野。「だから、僕の成長した姿を、サポーターも含めて、富山の皆さんに見せたかった思いはあるが、今回は登録上の問題で(試合に出場できないのは)仕方ないので」と、残念な様子も見せていたが、「チームのメンバーには、違いというものを見せて欲しいなと、すごく思います」と、C大阪の仲間たちに勝利を託していた。

さて、この一戦の楽しみの1つは、2009年までC大阪の一員としてプレーし、その後、今回が初めての古巣凱旋となる、富山FW苔口卓也と、かつてチームメイトとして、ともに喜びや苦しみを分かち合ってきたC大阪イレブンとの、熱き攻防戦。「今でも会ったりしているし、対戦は楽しみ。スピードはあいつの最大の武器。もし(同じピッチで)やることになったら、警戒しながら対応していきたい」という酒本憲幸をはじめ、「スピードがあるし、スペースを空けてしまったら、結構速いので、近づきすぎても振り切られてしまう。そこは気をつけたい。でも、対戦するのは楽しみ」(藤本康太)、「かつて50m走のようなトレーニングをやっていた時も、C大阪でも1人飛び抜けていたし、相手となった時には、そこ(スピード)は警戒したい。あと、面白いキャラクターでしたし(笑)、対戦できればうれしい」(山下)と、富山で10番を背負う、C大阪時代から愛されるキャラクターを持つスピードスターとの対戦を、桜色の戦士たちは待ち望んでいる。苔口はJ2第27節磐田戦でも3試合ぶり、今季6点目となるゴールを決めており、この天皇杯でも恩返し弾を狙って突進してくるだろう。わかり合った両者の戦いは見どころだ。

「J2の相手がJ1の相手を倒すために燃えているのも、もちろん理解している。相手を過小評価しないことが大事。少しでも過小評価して、アグレッシブさやディシプリンを欠いたりすると、何が起こるか分からないというのが、カップ戦」と、気を引き締めているのは、C大阪のペッツァイオリ監督。果たして、C大阪がJ1の意地をホーム、キンチョウスタジアムで見せつけることができるのか。それとも、磐田戦後の2日間を大阪での調整期間にあてた富山が、番狂わせを起こすのか。ちなみに、過去の対戦成績は、2009年J2リーグ戦での3試合で、1勝1分け1敗の五分。富山の1勝は、当時の第21節、大阪長居スタジアム(現、ヤンマースタジアム長居)で、C大阪が前半に2人の退場者を出した中、3-2と振り切って勝ち取ったものだった。今回の結末はどうなるのか。互いの持ち味とするアグレッシブな姿勢を、ぜひとも見てみたいものだ。

以上

2014.08.19 Reported by 前田敏勝
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