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【J2:第27節 群馬 vs 岐阜】レポート:ストライカー平繁復活!群馬、エースのアデョショナル弾で同点に追いつく! 岐阜は土壇場で3連勝を逃す。(14.08.18)

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クライマックスは90'+5分に待っていた。群馬は1−2とリードを許しでゲーム終盤を迎えた。掲示されたアディショナルタイムは4分。ホイッスルがいつ吹かれてもおかしくない状況の中、歓喜の瞬間が訪れた。同点ゴールを決めたのは、4カ月半ぶりにゲーム復帰した平繁龍一。崖っぷちに追い込まれていた群馬は、エースの劇的なゴールで貴重な勝点1を拾い上げた。

前半、群馬は何もできなかった。変則3−5−2のシステムを敷く岐阜のプレスに対してビルドアップが不安定となり、リズムをつかむことができない。岐阜は前線の4人が群馬のCB、ボランチをマーク。ポゼッションを貫く群馬は、最終ラインからボランチへのパスルートを消されて打つ手をなくす。ファンソンスは「ボランチが最終ラインに下がってボールを受けに行ったがうまく機能しなかった」と振り返った。

秋葉監督はテクニカルエリアで必死に選手を鼓舞したが、笛吹けど選手は踊らず。劣勢となった群馬は39分、小林竜樹がヘニキの強烈なプレスを受けてボールを奪われると、そのままナザリトへとスル―を通されてあっさりと失点。「前と後ろからプレスをかけられて対応が遅れてしまった。自分の取られ方が悪くてカバーも間に合わなかった」(小林)。長所を消された群馬は0−1で前半を折り返す。

後半になってもゲームの流れは変わらない。群馬は69分にエデル、76分にケガ明けの平繁を立て続けに投入。前線に迫力とパワーを加えてリズムを引き戻しにかかる。だがその矢先、スペースカバーに飛び出したGK富居大樹が痛恨のキックミス。そのボールをナザリトに拾われて無人のゴールへ流し込まれる。0−2。スタジアムは重い空気に覆われた。
だが群馬は諦めなかった。85分、宮崎泰右が蹴った右FKをエデルがゴール前で合わせえて1点を奪い返す。勢いに乗る群馬はホームのチカラを借りて猛攻を開始、岐阜を追い詰めていく。そして迎えた90'+5分、ロビーニョがカウンターで持ち込み右を走るエデルへとボールを託す。外を回ったロビーニョがフリーになっていたがエデルが選択したのは左からペナに入った平繁への浮き球のパスだった。

簡単なボールではなかった。トップスピードでパスを受けた平繁は右足でボールをさばくと、流れる動きで左足を振り抜きファーサイドのゴールネットを揺らす。4カ月半のブランクを感じさせない一連の動きは、まさにストライカー。「最初のトラップが良かったのでうまくシュートまで行けた。これまで試合に出られなかったのでチームに貢献したかった」(平繁)。エースの復活弾により2−2となったゲームはそのまま幕を閉じた。

岐阜は2点をリードした82分までは盤石の戦いだった。ナザリト、ヘニキのホットラインに遠藤純輝らが絡む攻撃は迫力十分。今季初の3連勝は間違いないと思われた。だが81分にライン統率していたCB中村英之が足をつってピッチを退くなど、終盤を迎えてチーム全体の足が止まり始める。そしてセットプレーからの失点を皮切りに崩れてしまった。3連勝を逃したラモス瑠偉監督は「負けなかったが、こんなゲームは許されないし、許しちゃいかん」とおかんむりだった。

0−2から同点に追いついた群馬は、エデル、平繁の活躍によって価値ある勝点1を手に入れた。だが秋葉監督が「ポジティブとネガティブの両面があるゲームだった」と話したように手放しで喜んではいられない。チーム力は確実に上がっているが、それが順位に反映されない理由はどこにあるのか。現状に満足することなく危機感を持って戦わなければ「上」はかすんでしまう。エース復活により戦力は整った。ここからは言い訳のきかない戦いとなる。

以上

2014.08.18 Reported by 伊藤寿学
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