今季4番目に多い5,231人の観客を迎えて行われた福岡との真夏のバトル・オブ・九州は90分間目の離せない壮絶な試合となった。試合開始前から両チームのサポーターが巨大な横断幕を客席に広げてチームを鼓舞。今日が通常の試合ではないという事がスタジアムに伝播した。
前節、アウェイで群馬を4−2で下した長崎は勢いそのままに激しいプレスでこの試合の主導権を握ると奥埜博亮や三原雅俊などがアグレッシブに前線に飛び出し中盤でギャップを作る動きを試みる。するとそれに化学反応を起こすかのように「長崎らしい連動性のある攻撃」(武田英ニ郎)が生まれた。
長崎は11分に福岡の城後寿にヘディングシュートを許すものの、それ以降は福岡を封じ込める。
23分には良い時の長崎に生まれるコンビネーションが発動。東浩史、奥埜、佐藤洸一がダイレクトでボールを繋いで決定的なチャンスを作った。ほぼ毎日練習している形が久しぶりに形になったと思えたが、シュートはGK神山竜一の「神セーブ」に阻まれてしまう。しかし、長崎の勢いは衰えない。34分には東がフリーでヘディングシュートを決める。残念ながらこれはオフサイドとなり点にはならなかったが、この時間帯の長崎はこの試合中、最も躍動していた。
ただし、今季九州勢との試合で一度も勝利していない、そして何より長崎にホームで5失点を食らうという屈辱的な大敗を喫している福岡は先輩クラブとしてこの試合決して負けることができなかった。前節に続き、坂田大輔が機を見た飛び出しでチャンスを量産。41分には右サイドに開いていた城後のアーリークロスに合わせる。それを長崎のGKの中村隼が弾き、こぼれ球にも詰めるもポストに嫌われた。
後半に入り、福岡は「前半は相手のプレスにはまってしまったのでロングボールで」(武田)と攻撃方法を切り替えた。すると長崎もロングボールに対応。試合は互いに走りあい、ぶつかりあうオープンな試合となった。
タフな試合の中で、長崎はCKやFKで決定的な場面を迎えるも最後の精度を欠く。一方の福岡も途中出場の金森健志がゴール真正面で受けるもシュートは枠を捉えない。
試合終了の笛が鳴ると多くの選手がピッチに倒れこんだ。相当な疲労だったに違いない。90分間の肉弾戦で互いに勝利は掴めなかったものの、マリヤン・プシュニク監督が「J2の中でもレベルの高い戦いになった」と振り返るように、両チームにとって自分たちの持ち味を再確認できるドローとなっただろう。
以上
2014.08.18 Reported by 植木修平
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