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【J1:第20節 柏 vs 神戸】レポート:新加入エドゥアルド、鮮烈なる柏デビュー!攻守に規律を持って戦った柏が手堅く勝利を挙げる。神戸は前半戦の強さが蘇るも、柏の守備を攻略できずに惜敗。(14.08.17)

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この神戸戦を迎えるにあたり、1週間のトレーニングの段階から「横浜FM戦の反省を生かさなければならない」と柏の選手たちは述べていた。守備を意識しすぎたあまり、引いて相手に自由に回せるスペースを与えてしまった横浜FM戦の前半から学んだ教訓を神戸戦のピッチで生かす。前線の選手から連動したプレスを仕掛け、神戸のパス回しに自由を与えず追い込んでいった。
前の選手がしっかりとマーキングを掴むことができているため、仮に深い位置を取るマルキーニョス、ペドロ ジュニオールにボールが入っても、鈴木大輔、増嶋竜也、エドゥアルド、柏の3バックが3対2の数的有利の状況を作って対応した。守備の規律が取れていたことで相手の縦パスのタイミングも読み易かったのだろう。鈴木とエドゥアルドがクサビに入る瞬間を狙い、神戸の前線にボールを収めさせない。

それでも神戸は力のあるチームだ。柏が組織的な守備を敷いても、そこを打開できるだけのタレントが揃っている。実際に最初の決定機は神戸に訪れた。5分、左コーナーキックがファーサイドに入り、増川隆洋の折り返しをペドロ ジュニオールがダイレクトで狙う。しかしシュートは大きく枠を逸れた。
また、確かに柏の守備にはめられてしまった感はあったが、そのプレスの網とブロック攻略を試みる攻撃の流れはダイナミックで、「中断明けで一番良い内容だった。前半戦みたいな距離間でやれた」と森岡亮太も手応えを口にしていた。
しかし、試合内容としては五分五分か、若干柏に傾きかけていた流れを完全に掌握するためには、神戸にとって決定的なチャンスを逸したことが悔やまれる。

良いリズムでサイドから何度も攻撃を仕掛けていた時間帯に、柏が先制する。31分、藤田優人のクロスを、レアンドロがうまく懐に入れながらターン。振り抜いた左足シュートをGK山本海人が弾き返せず、そのままゴールラインを割った。
さらに攻勢を続ける柏は、左サイドの攻撃からコーナーキックを得ると、新加入のエドゥアルドがヘッドを突き刺し、まさに“名刺代わり”の一発で追加点。日立台を沸かせた。
2点のビハインドを背負った神戸は、「攻撃的な選手を入れて3点を取りに行こう」(安達亮監督)という狙いから、後半開始と同時にシンプリシオと、加入したばかりの枝村匠馬を投入。枝村は頻繁に中央のゾーンに顔を出すことによって、前半では明確にマーキングを掴んでいた柏の守備のずれを誘う。そこにチョン ウヨン、シンプリシオ、森岡とボールを動かせる選手が絡み、さらに75分には、こちらも加入したばかりの石津大介が登場し、直後には中央へのドリブルでチャンスを作り出した。

そんな神戸の圧力に押し込まれた柏だったが、その分守備の規律だけではなく、選手の球際での争いや各局面でのボールへの執着心が際立っていた。そして、「我慢する時間帯は無失点で乗り越えられた。そこから試合を落ち着かせることができ、カウンターで押し返しながら、ゲームをニュートラルな拮抗したレベルにまで持っていけた」とネルシーニョ監督が振り返るように、ボールを奪えば一気にカウンターを仕掛けていくという、狙い通りの展開に持ち込む。
そのカウンターでは、FW陣に「自分が決めたい」という気持ちが表れて的確な判断を鈍らせたのか、レアンドロ、工藤壮人、高山薫らが少々自分で行こうという気持ちが出てしまいチャンスを逸したことは気になった。3点差にできていれば、完全に試合を決定付けることができていただけに、その個々の判断の部分には改善の余地がある。

ただし、全体的には、攻守に“柏らしさ”を発揮できたゆえの勝利であったし、エドゥアルドだけでなく、ドゥドゥもデビューを果たしたのは好材料。一方の敗れた神戸も、この試合を見た限りでは中断明け直後の停滞感からは抜け出し、前半戦の強さが蘇ってきたという印象を受けた。
J1は依然として混戦。激戦を繰り広げた双方のチーム力を目の当たりにすると、今季の優勝争いはまだまだ混沌としそうな気配がする。

以上

2014.08.17 Reported by 鈴木潤
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