愛媛は前節の試合終盤、岐阜に大逆転を許して痛恨の敗戦。なかなか上位に食い込めず、6位との勝点差は8に広がってしまった。愛媛は第23節の札幌戦でもアディショナルタイムの2失点で逆転を許しており、立て続けにショッキングな敗戦が続いている。その勝点6があれば・・・と考えれば悔やんでも悔やみきれないが、もう過ぎてしまったこと。河原和寿が「もう一度チャンスに踏み込んでいくために、強い気持ちを持って戦わなければならない」と切り替えるように、前を向くしかない。三原向平は「上位のチームと対戦するのだから、チャレンジしなければならないのは当たり前。食わないと、上には上がれないんだから」と改めて気を引き締めるが、今節は2位松本をホームに迎え、その後も自分たちより上に立つ相手を叩き続けることで這い上がるしかない。そのスタートとして、まず日曜のホームゲームで連敗だけは避けなければならない。
もちろん、その松本戦は厳しい戦いになる。予想される展開としては、5月の第11節に行われたアウェイでの戦いのような形も想定される。その対戦では、前半から愛媛がゲームを支配しながら、ロングボールからサビアに、そして船山貴之にPKでゴールを奪われて1−2の敗戦となった。その頃から両者ともスタイルがはっきりしており、愛媛は最終ラインからボールをつないでゴールを目指し、松本はよりシンプルに、ロングボールを入れたり裏を突き、あるいはセットプレーで効果的に得点を挙げている。どちらも方向性は変わっておらず、今回もボールを保持する愛媛に対して松本がその隙を狙う、という展開を予想するのは自然だろう。
そういう意味で5月の対戦では、松本がらしさを発揮して勝点3をつかんだゲームだった。だからこそ愛媛が気をつけなければならないことははっきりしており、同じような失敗を繰り返さないこと。松本の前への推進力は素晴らしいものがあるが、かといってゴール前でフリーキックを与えたり、逆にプレッシャーを躊躇すれば強烈なミドルシュートが飛んでくる。スローインですら、ロングスローがあるだけに簡単にタッチラインに逃げることも避けたいところだ。そうなると攻めている時のリスク管理、守備における集中力は相当に高いレベルで要求されることになる。
ただ、勝ち切るために愛媛はチャレンジすること、そして前に出て行くことを恐れてはならない。前節の岐阜戦ではピッチコンディションを気にするあまり、チャンスらしいチャンスを作れなかった。それでもリカルド ロボが2得点を奪い、河原の素晴らしいループシュートもあった。そうしたことをポジティブに考え、河原や堀米勇輝は相変わらず好調なだけに今節はよりロボを生かす形でゴールを重ねたい。ただ、繰り返しになるが引き分けではなく、勝たなければならない相手として松本は非常に戦いにくい。それでも、愛媛はどんな状況に置かれても、そして最後まで、攻める姿勢を忘れずに勝利を奪わなければならない。ここで2位の松本を破ることができれば、再び上位へチャレンジする足がかりにできるのだから。
以上
2014.08.16 Reported by 近藤義博
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