前節は両チームとも胸のすくような勝利だった。
長崎の高木琢也監督は前節の群馬戦に逆転勝利した後、「盆と正月がいっぺんに来たようだ」と9試合ぶりの勝利を喜ぶと、福岡のマリヤン・プシュニク監督も6戦ぶりの勝利に、「最大限の賛辞を贈りたい」と磐田を下した選手たちを讃えている。
長崎は直前の5試合でわずか1得点しかあげれなかったが、この試合は攻撃陣が奮起。イ・ヨンジェやスティッペの加入後初ゴールなどもあり、一気に4得点。なにより「逆転勝利はチームとして大きな自信となった」(山口貴弘)。
一方の福岡は9日に石津大介が神戸に期限付き移籍することが発表され、彼のラストゲームを飾ろうとチームが一つになり磐田相手にアグレッシブなゲームを展開。相手のパスワークを封じ込んで金星をあげた。また、金森健志と三島勇太が昨年に続いて世代別の日本代表に召集されるなどクラブだけではなく福岡の街を賑わすような明るいニュースが舞い込んできている。悪かった7月を抜け出した感がある。上を見ても、例年以上の混戦。プレーオフ進出圏内に入るための勝点はたったの「2」なのだ。クラブとして今、奮い立たないわけにはいかない。
さりとて、それはホームの長崎も同じ。プレーオフ進出圏までの勝点差は「7」。まだまだ充分に射程距離内にある。加えて、「この夏チームに新に加わった助っ人たちもチームにフィットしてきた」(東浩史)。そのうちの一人、イ・ヨンジェがU−23韓国代表に召集されるなど長崎も明るい話題に事欠かない。
今回、登り調子の両チームが九州の誇りとプレーオフへの進出の足がかりとするためにバトルオブ九州を戦うわけだが、長崎の高木監督はポイントとして「走力と球際になるのでは」とコメント。「おそらく雨の中でぶつかり合い、最初はボールが大きく動くような試合になるだろう」と激しい展開を予想する。ただし長崎の選手に気負いは全くない。前回の対戦は今季のベストゲームとも言える内容。「前回ほどまでスコンスコンとは行かないだろうが、チャンスがあれば裏へ入れる」(岡本拓也)と自信に満ちている。
ただし、福岡の坂田大輔もキレキレだ。磐田戦では前半に1得点1アシストと攻撃で見せ場を作ると、後半はボランチに下がり中原秀人と共にチームのバランスを取るといった八面六臂の活躍を見せた。また、出場停止からイ・グァンソンとパク・ゴンが帰ってくる。早いプレスをかけてくる長崎相手にアウェイでどういった守備をするかもこの試合の見所の一つになるだろう。さらに福岡には現在、抜群のセーブ率を誇るGK神山竜一がいる。彼を乗せてしまえば例え崩したとしても長崎は簡単にはゴールは割れないだろう。
90分後の結果はともかくとして、登り調子になりつつある両チームがこのタイミングでバトル・オブ・九州を戦えるのはファン・サポーターにとっても有難いことと感謝しつつ、熱戦を楽しみたい。
以上
2014.08.16 Reported by 植木修平
J’s GOALニュース
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