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【J1:第20節 鳥栖 vs F東京】プレビュー:監督就任2戦目となる吉田新監督。生まれ変わった鳥栖を見せることができるのか。相手は、上位争いに食い込みたいF東京。7戦負けなしで勝点を上積み中。 (14.08.16)

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8月8日に誰もが驚いた『尹晶煥監督契約解除』のニュースが流れて一週間が経過した。直後に行われた第19節広島戦では、0-1と敗れてしまい多くのサポーターが失意の底に叩き込まれたに違いない。とはいえ、リーグ日程は待ってはくれない。吉田恵新監督にとって2戦目となる第20節F東京が明日に迫っている。相手は、目下7戦負けなしで上位争いに食い込んできたF東京。前節の広島に続いて、鳥栖にとっては嫌な相手である。

「(監督として)力不足のところがあった」。
吉田監督の前節の敗戦の弁である。具体的には、広島が先に動いたところでもう少し早めに選手交代を行うことができれば、状況は変わっていたかもしれないとの意が含まれている。確かに、前節の鳥栖は、両ワイドDFが高い位置を取れたにもかかわらず、広島の上手い守備に抑え込まれてしまった。何とかサイドを打破しようと試みた選手交代も機能せず、ワンチャンスに決められてしまい吉田監督の初陣を飾ることはできなかった。あれから一週間、吉田イズムはどれだけ選手に浸透したのだろうか。そこが試される一戦でもある。

F東京は強力な攻撃陣を擁している。FWエドゥー(5得点)、FW平山相太(3得点)、MF武藤嘉紀(5得点)、MF河野広貴(3得点)とタイプが違うフィニッシャーを配置してどこからでも得点を狙うことができる相手である。特徴は、一つの形にこだわらないこと。試合の流れや相手の布陣、選手のコンディションなどを見ながら選手交代を巧みに使い、流れを引き寄せることができる。前節はC大阪を相手に引き分けている。C大阪は試合途中に頻繁にシステムを変更してくる相手であるが、そこに惑わされることなく自分たちの形を幾度となく引き出していた。この試合でも、河野の運動量と武藤嘉紀のスピードが生きていた。奪った後のボールを速攻で相手ゴールに運ぶ上手さはリーグ一と言っても過言ではない。

鳥栖は堅守が代名詞と言われるほど、守備の意識が徹底したチーム。前線からプレスをかけて全員で攻め上がる。それが無理と見ると、しっかりとしたブロックを引いて相手の攻撃の芽を摘む。第9節以降、勝っても負けても全てが最少得点差。0-0で終わった試合はなく、この間1-0での勝利が5試合ある。しっかり守って先制点で勝つ鳥栖のサッカーに、吉田イズムがどれだけ加わるのか。前節の広島戦では、77分に攻撃のところでの交代後に先制された。そのあとの2枚の交代カードで追いつくことはできなかった。F東京に、攻撃の引き出しが多いだけに、吉田新監督の采配に注目が集まる一戦となる。

サッカー観は千差万別。攻撃的なチームを好む人もあれば、駆け引きを楽しむ人もいる。「3点取られても4点取ればいい」という監督もいれば、「先制点で勝つのが理想」という監督もいる。観る側も、先のブラジルワールドカップで目が肥えたのも事実。多くのサッカーから自分好みを見つけるのも、贔屓チームのサッカーを素直に応援するのもサッカー観である。試合が始まるまでは誰もが監督気分で試合を予想し、終われば誰もが解説者気分で総括を行うことができる。そこにサッカーの楽しみがあるだが、チームを采配できるのは監督ただ一人。勝利すれば名君とうたわれ、敗れれば批判が集中する厳しいものである。できれば、批判ではなく監督とともに歓喜をともに味わえるサポーターになりたい。その方が、チームとともに戦っている気になれるからである。サッカーは、単純なだけに結末が見えないスポーツなのだから。

以上

2014.08.15 Reported by サカクラゲン
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