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【J2:第26節 千葉 vs 横浜FC】プレビュー:5試合負けなしの千葉と4連勝中で8試合負けなしの横浜FCが激突! 荒天下での状況に応じた的確な判断と正確なプレーが重要な一戦。(14.08.10)

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前節(第25節)で千葉の関塚隆監督は、第24節終了時で6位の千葉と勝点差30で首位の湘南に挑むにあたってシステムを変えた。出場停止明けのケンペスを森本貴幸と組ませる2トップの4−4−2でもなく、ケンペスもしくは森本を1トップで使う4−2−3−1でもない。中央にスペースを空けず、攻撃に転じた時の湘南のスピードアップを抑えるために、アンカーに兵働昭弘、その前に佐藤健太郎と井出遥也を置いたトリプルボランチ気味の4−3−3という今季初のシステムだった。

練習期間がほとんどなかった新システムのため、試合後に佐藤健太郎が「試合の中でやりながらという感じで完璧ではなかったけど、話し合いながらやれたかなと思います」と振り返ったように、特に前半は湘南の攻撃を遅らせることはできたものの攻撃はうまく機能しなかった。後半の61分に自陣左サイドから攻められて失点したが、72分、左サイドでパスをつないで仕掛けると「(利き足の)左足でクロスを上げたら相手にはね返されると思ったので、切り返して右足で上げた」中村太亮のクロスから井出がヘディングシュートを決めて同点。再三好守を見せたGKの岡本昌弘を中心に湘南を先制点の1得点に抑えて1−1で引き分け、J1昇格プレーオフ進出圏内の6位をキープした形となった。

横浜FCは第18節からの4試合連続引き分けのあとに3連勝して前節の富山戦を迎えた。序盤はセカンドボールをよく拾い、横浜FCの隙を突いてゴールを狙う富山に攻め込まれたが、富山のシュートの精度不足もあって無失点。すると、横浜FCはサイドを突いて押し込むことで富山を5バックにさせるため松下裕樹がアンカーの4−3−3システムだったのを、前線で孤立していたパク ソンホを野崎陽介がサポートする形の4−2−3−1システムに選手の判断で変更。これが奏功し、後半の立ち上がりにスローインから野崎、パク ソンホとパスをつないで野崎が先制点を奪取すると、左からの小池純輝のクロスをファーサイドで松下年宏が頭で合わせて追加点を奪った。2−0で勝った横浜FCは2012シーズン以来の4連勝で、順位は13位ながらも千葉とは勝点差6に迫った。

今節のこの戦いでは攻守両面でどれだけハードワークできるかも重要なポイントだが、戦況や局面に応じて適切なプレーを的確に判断し、それをいかに正確に実践できるかという点も非常に重要だ。特に、横浜FCは前節だけでなく第24節・札幌戦でも試合中に札幌の戦い方を見た選手の判断で山口素弘監督も考えていたシステム変更を行ない、1−0と勝ちきっている。組織として動くチームの判断力、そして実践力が高いレベルにある証拠だ。それと比較すると、現在J2リーグ戦で5試合負けなし(3勝2分)で今節は関塚隆監督が率いてからJ2リーグ戦5試合目(関塚体制の戦績は2勝2分)の千葉は、新体制下での変更点などもあってまだまだ試行錯誤のところが多い。だが、選手個々が味方を助けるために労を惜しまず献身的にプレーすることが組織力を高める部分もあるし、前節の中村のように状況を見て適切なプレーを選んで実行したことがゴールに結びつくこともある。

試合当日は台風11号の影響で残念ながら荒天が予想される。前線からのプレスでボールを奪い、サイドを突いて攻めるスタイルの両チームだが、強い風雨で思うようなボールコントロールができず、攻守両面で狙う形が作りにくいこともあるだろう。その時にどれだけ冷静に判断し、でき得る最大限のプレーを出せるか。選手個々もチームとしての組織もJ1昇格に向けて勝利を得るための底力が試される一戦となる。

以上

2014.08.09 Reported by 赤沼圭子
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