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【J2:第26節 岡山 vs 湘南】プレビュー:チャレンジャー・岡山の今節の使命は、首位・湘南をハードワークの面で揺るがすこと。(14.08.10)

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「湘南の選手はただ走っているんじゃなくて、走るコースやドリブルのタイミングまで明確に考えてやっていた」。前半戦での対戦(4月5日の第6節)の翌週、こう振り返った竹田忠嗣の言葉が印象的だった。湘南は開幕から14試合勝ち続け、5月の愛媛戦に敗れた後、再び連勝パターンを取り戻し、8試合勝ち続けた。最近の2試合は引き分けているが、対戦に当たって今年の「湘南の数字」、例えばリーグ戦25試合で得失点差「+43」など、改めて見ると驚かされる。
縦に速くゴールに迫る、湘南スタイル。ひとりがボールを持つと、その選手を追い越すように数人の選手が湧き出て来て、厚みのある攻撃を形作る。湘南が前回J2で戦った2012年、引き分け数は「15」と多かった(ちなみにこの年の岡山の引き分け数は「14」)が、就任3年目の曹貴裁監督は、J1を戦った昨年を含めて、勝ちきることのできる強いチームを作ってきた。フォーメーションは岡山と同じ【3−4−2−1】で、トップのポジションにいるウェリントンは、正確なポストプレーと空中戦の強さを持ち、現在12得点。シャドーの武富孝介が5得点、岡田翔平も6得点を決めている。また「11」という異常なほどの失点の少なさからわかるように、ボールを奪われると一斉に「攻」から「守」へと瞬時に切り替え、ボールを奪い返す意識が徹底されている。

岡山は今季ここまでの引き分け数が「10」と、依然として勝ちきれなかった試合の苦みを経験してきている。しかし前節・東京V戦の勝利で17戦無敗記録を達成し、選手の話すトーンに少しだけ変化があった。これまで「○戦無敗」という言葉を聞くことはなかったが、今週は何人かから耳にした。「無敗記録を途切れさせたくないという気持ちは強いですし、現在のチーム状態で湘南と当たれることは有利だと思う。しかもホームで戦えることは、すごいアドバンテージになる。前回の対戦の時は、相手に合わせた戦い方をして、不完全燃焼に終わっているので、今回は真っ向勝負にしたい」と話すのは田所諒。GK中林洋次は、「立場上、前回とは違った形でチャレンジできるので、順位的にもですけど、そういう意味で本当のチャレンジかなと思います」。片山瑛一はこう話す。「湘南はビハインドの状態でもアディショナルタイムに得点したり、最後に負けん気を出してくる『勝てるチーム』。今うちは17戦無敗ですけど、その中で勝ちきれる試合がいくつかあったので、そういう勝負強さを自分たちが成長して出せるといいと思います」。

選手たちのトーンの変化も、この湘南との大一番が引き出すものだ。影山雅永監督は、「どちらも主導権を取りたいチームの戦いだからポイントは、気合いを入れてやれ、というところだけ」と話す。前節、初ゴールの石原崇兆は、「4月にアウェイでやった時に比べたら今の方が全然戦えると思う」と言い、押谷祐樹は「25試合で11失点しかしてないチームに2点、3点取ることは難しいので、先制点を取りたい」と言う。どんどん速く、厳しくなるプレッシャーの中で判断と対応を早めてきた岡山にとって、田所諒のこの言葉がそのまま今節の見どころになるだろう。「(湘南のハードワークは、)守備の時にはあまり感じないんですけど、ボールを奪った時には全員が上がってくるなと。パスコースがいっぱいあるというイメージがあるので、うちのチームも取られたところでしっかりすぐボールホルダーにプレッシャーをかけて自由にやらせない。うちは取られた時の切り替え、あっちは取った時の切り替え、その勝負だと思います」。

以上

2014.08.09 Reported by 尾原千明
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