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【J2:第26節 水戸 vs 北九州】プレビュー:本間幸司、前人未到の記録達成へ! 勝利で祝福するためにも、積み上げてきた“水戸らしさ”を出し切らなければならない(14.08.10)

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前節京都戦でフル出場を果たし、本間幸司は前人未到の記録まで残り「1」とした。今節出場すれば、史上初のJ2通算500試合出場を達成することとなる。しかも、水戸だけで16年もの歳月をかけて積み上げてきた記録である。まさに“偉業”と言えるだろう。

これまで「うれしい経験」よりも「苦しい経験」の方がはるかに大きかったに違いない。「まあ、大変なことの方が多かったですよね」と苦笑いを浮かべながら振り返る。それでもすべてを受け入れ、「水戸のために」という思い一心で戦い続け、サポーターと苦楽をともにしてきた。そして、数多くのスーパーセーブでスタジアムに歓喜をもたらしてきた。背番号1をつけた「俺たちの幸司」はいつだって頼もしく、いい時も悪い時も水戸を支え続けてくれた。水戸に携わるすべての人の思いと期待を背負って戦い抜いてきた男の記念すべきゲーム。絶対に負けるわけにはいかないのだ。

「勝って花を添えたい」と船谷圭祐が力を込めるように、選手たちもこの一戦に並々ならぬ闘志を燃やしている。もちろん、本人も特別な思いを込めてピッチに立つ。
「もし試合に出て記録を達成することができたなら、これまで僕に関わってくれたすべての人のためにプレーしたい。みなさんのおかげでここまで来ることができたので、勝利で恩返ししたい。個人的に感慨深い試合になると思います」。一つひとつの自らの思いを吹き込むように、今節に向けての意気込みを語った。

この記念すべき一戦の対戦相手となるのが北九州だ。柱谷兄弟監督対決としても注目を集める一戦となる。過去の戦績は1勝1分1敗。前回対戦は1対0で北九州が勝利。柱谷哲二監督は「今回は勝たないといけない」と兄に向けてリベンジを誓った。
現在勝点41を獲得し、5位につけており、「我々よりも上のレベルで戦っているチーム」と柱谷哲二監督は評す。余裕を持ったライン設定で相手の勢いを吸収し、前線の原一樹と池元友樹の2トップの力を最大限に生かしたサッカーで勝点を重ねてきた。特に際立つのは逆転勝ちが多いこと。自分たちのサッカーに自信を持っているからこそ、たとえ先制されても慌てることなく、サッカーすることができているのだろう。今節も水戸の勢いをうまく利用して、自分たちの流れに持ち込む狙いで挑んでくるに違いない。

その北九州に勝つためにも水戸が自分たちのスタンスを出し切ることが求められる。それは攻守においてアグレッシブな姿勢を貫くことである。今週のトレーニングでは徹底して「前線からのプレス」の意識付けが行われた。ここ最近、簡単にラインを下げてリトリートする場面が増えていた。特に前節京都戦は防戦一方の展開を強いられた。吉田眞紀人の一撃でかろうじて勝点1を獲得できたものの、自分たちのスタンスを出し切れなかったことに課題が残った。今節、北九州の堅守をこじ開けるためにも積極的な姿勢を前面に出し、相手陣内で試合を進める時間を長くすることが必要となる。そして、ボールを奪われたとしても、すぐにボールを奪い返す意識も今まで以上に強く持ちたい。「奪われたら奪い返す。それが原点」と柱谷哲二監督は言いきる。

本間幸司の記念すべき試合だからこそ、やはり、水戸らしいサッカーで勝利をつかみたい。それはきれいなサッカーなどではない。今節、天候の影響により、難しい条件での試合になるかもしれないが、どんな環境でもガムシャラに戦い、相手以上の運動量と戦う姿勢を見せて勝利をつかむ。それが本間とともに作り上げてきた水戸のスタイルである。「やりきる」「走りきる」水戸のスタンスを出し切って、勝利をつかむことによって、本間の“偉業”はさらに輝きを放つこととなる。
水戸で戦い続けてくれてありがとう。そして、これからもともに歩んでいこう。その思いをあらためて噛み締めるための一戦。試合後、一緒に笑おう。絶対に笑おう。

以上

2014.08.09 Reported by 佐藤拓也
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