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【J1:第19節 C大阪 vs F東京】プレビュー:中断明け後、好対照なチームの対戦。C大阪、ホームでトンネルを脱出できるか。それとも、F東京の勢いが勝るか。(14.08.09)

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今、J1リーグ戦のなかで、最も対照的なチーム同士の対戦と言っていいだろう。一方は、中断期間に監督交代を行い、再起を図りながら、7月以降の5試合で2分3敗。「史上最攻」をスローガンとして掲げながら、得点は5試合でわずかに3点、3試合連続無得点。順位もJ2降格圏内となる16位まで落ちてしまった、C大阪。もう一方は、マッシモ フィッカデンティ監督のもとで、チームの戦い方が一貫し、現在3連勝中。中断明けは3勝1分と負けなしで、5位に浮上。3試合連続完封と守備が安定しているだけでなく、4試合で9得点、特にこの2試合で7得点と爆発中の、F東京。この両者が、第19節、C大阪のホームであるヤンマースタジアム長居で顔を合わせる。

落ちるところまで落ちた。C大阪の7試合連続勝ちなしは、2011年シーズン以来のこと。だが、当時は5分2敗で、しかも東日本大震災による変則日程や、ACLが間に挟まったり、開幕直後で試合を行いながらチームを作っている状況ということも重なって、結果が出るまでに時間がかかったのは、やむを得ないところもあったかもしれない。しかし、今は、リーグも中盤戦。7試合勝ちなしの内容は2分5敗。中断期間が入っていたとはいえ、3連敗のあと、2分をはさんで2連敗。それまでの前半戦でも、3月に3連勝があったとはいえ、4月以降は1勝のみ。まさに、出口が見えない。「これだけ勝てないのも、初めてのように感じる」というのは、GKキム ジンヒョン。「7試合勝ちなしで、(周囲から見て)降格しそうな雰囲気にもなってしまっている」と警鐘を鳴らす守護神は「でも、まだ16試合あり、ここで1勝したら、どんどん勝っていけると思う」と、白星がチームにとって最大の良薬であることを認識。だからこそ、「ホームで勝ちたいし、勝たなあかん!」と、今節での必勝を誓っている。現状を打破し、周囲の雑音を跳ね返すためにも、C大阪にとっては、何が何でも落とせない、大事な試合になることは、言うまでもない。

今季最初の両者の顔合わせでは、C大阪が後半に、平山相太と武藤嘉紀にゴールを許し、F東京に0-2と敗北している。そのときは、後半からのフィッカデンティ監督の采配が見事に的中した形になり、逆に、C大阪は後手を踏んだ。特に、左サイドを太田宏介と武藤に蹂躙されたのは、印象的なシーンだった。どちらも、当時からは若干メンバーが変わったなかでの試合になる可能性も高いが、前節の清水戦で武藤が2得点、太田が1得点を決めていることもあって、C大阪の右サイド、F東京の左サイドは、今回も見どころの1つとなるだろう。彼らF東京のスピードある選手に対して、「点のとれる危険なエリアでプレーさせないようにしたい。チームとしてうまく守っていきたい」というのはC大阪DF安藤淳。マルコ ペッツァイオリ監督体制では攻守に奮闘する16番の活躍も、C大阪にとっては鍵になりそうだ。さらに、今節も、C大阪ペッツァイオリ監督とF東京フィッカデンティ監督という、Jリーグでは初となるイタリア人同士の采配対決も、見ものだ。

「苦しい時期だが、今、ここを乗り越えなければ行けない」というのは、C大阪の若きストライカー、杉本健勇。この20番の第15節横浜FM戦での同点ゴールから、得点が遠のき、悔しい日々が続いている。しかし、「乗り越えた先に喜びがあるし、自分個人としても、チームをしっかり助けることを第一に考えて、F東京戦に向けて、いい準備をしていきたい」という彼をはじめ、C大阪のイレブン誰もが、勝利に飢えている。そして、燃えている。ペッツァイオリ体制初勝利を今度こそ勝ち取るための挑戦が、この一戦。果たして、C大阪が今度こそホームでトンネルを脱出できるか。それとも、F東京の勢いが勝るのか。過去にも幾度も苦杯をなめさせられた青赤軍団という大きな壁を乗り越えなければ、桜の新たな未来は見えてこないはずだ。

以上

2014.08.08 Reported by 前田敏勝
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