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【J1:第19節 大宮 vs G大阪】プレビュー:再開後13得点・1失点のG大阪と、8得点・10失点の大宮。強力2トップをより生かせるのはどちらか?(14.08.09)

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前節、アウェイ仙台戦を2-2のドローで終えた大宮だが、その翌日には一部報道で監督解任のニュースも流れた。同日、鈴木茂社長自ら解任を否定して騒ぎは収束したが、仙台に敗れていれば解任の可能性が高かったものの、2度のリードを許したが全体的には押し気味に試合を進め、最低限の勝点1を奪ったことで結論は持ち越された格好だ。その状況でホームに迎えるのは、中断明け以後4連勝と絶好調のG大阪。大宮にとって試練の夏は続く。

中断突入時には16位と降格圏に沈んでいたG大阪だが、再開後は4連勝で6位まで順位を上げた。しかも4試合で大量13得点、わずか1失点と、その内容も驚異的だ。「前線に起点、迫力、得点源がしっかりあることで、遠藤を中心とした中盤の力も攻守に発揮されている」と、大宮・大熊清監督は敵情を分析する。まずはパワーとスピードのパトリック、パスとドリブル、ミドルシュートも脅威の宇佐美貴史の強力2トップをいかに抑えるかが重要だ。

大宮はキャプテンでありディフェンスリーダーでもある菊地光将が前々節の肋骨骨折で離脱しているが、前節ではその穴を横山知伸が見事に埋めてみせた。長身で空中戦に強く、スピードには難があるが、俊足の今井智基とセンターバックコンビを組ませることでDFラインを高く保ち、攻撃では本職ボランチらしいビルドアップで貢献する。「ラインの高さについては僕からよく声をかけて、ヨコさんは全体を見ながらマークとかリスクマネジメントについて声をかけてくれる」(今井)、その二人のコンビネーションによって、裏をねらうパトリック、中盤に引いて仕掛ける宇佐美を、ラインの上げ下げとマークの受け渡しで上手く対応したい。
ただ、守備についてはチーム全体の問題。何しろ再開後の4試合で10失点の事実は重い。組織的に連動したプレスができず、ブロックの間でパスを通され、バイタルエリアでフリーを作ってしまうチーム全体の課題が修正されているかどうか。仙台戦では「相手が焦れてくれてロングボールを蹴ってきたので、そこはあまり問題にならなかった。つないでくるチームに対して、守備がハマるかは分からない」と、横山は正直な感想を漏らす。G大阪は、まさにその『つないでくるチーム』だ。まず最も警戒すべきなのは、「自分たち(ボランチ)の背中にボールを入れられること」(和田拓也)。そこで宇佐美に受けられないように、最終ラインと中盤のラインの距離を適切に保ち、バイタルエリアをしっかりと締め、2トップも遠藤保仁や今野泰幸をケアするなど、「全体のコンパクトさをいかに上げられるか」(大熊監督)が鍵になる。

G大阪は良い攻撃を良い守備につなげるチームだが、大宮は良い守備から良い攻撃につなげるチームだ。大宮は粘り強く守り、G大阪の攻撃のリズムを崩せば、「つけいる隙はある」(横山知伸)。G大阪の失点パターンを見ると、クロスからの失点が3割と、セットプレーからの失点も3割。対してスルーパスからの失点は一つもない。「今野のいる中央は堅い」(大熊監督)と見て、大宮の今週のトレーニングではサイド攻撃を徹底した。家長昭博ら2列目がサイドで裏へ抜ける形は、このところの大宮が何度も得点機を作っている形であり、サイドを深く切り崩せばコーナーキックも獲得できる。ムルジャ、ズラタンの大宮2トップもG大阪に負けず劣らず強力だし、失点が多いために勝てていないとはいえ、再開後の4試合で8得点を挙げている攻撃力はあるのだ。大宮としてはとにかく先に失点せず、粘り強くチャンスを待つ戦いに持ち込みたいところだ。

以上

2014.08.08 Reported by 芥川和久
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