横浜FMは、ボランチ小椋祥平と右サイドバック小林祐三が、累積警告により今節は出場停止。主力2人を欠いて臨むことになる。
中町公祐はボランチのパートナーが代わるわけだが、「今年はACLもあったし、こういう時のための補強を行った。心配していないです」と、眉一つ動かさずに言った。確かに今回、小椋の代役で先発起用されると予想される三門雄大は、リーグ戦中断前には4戦連続でレギュラーを張っており、単なる“代役”ではない。特に中断前最後の一戦、5月18日の川崎F戦ではバランス感覚に優れた気の利いた守備で、好パフォーマンスを披露。3−0の快勝劇の影の立役者だった。しかし、再開後は股関節のケガもあり、実力者ひしめくボランチの定位置争いで、小椋と中町の後塵を拝した。そして前節・G大阪戦でようやく途中出場し、ラスト5分のみプレーしたばかり。
本人は今回巡ってきたチャンスについて、「早く試合に出たいと思っていた。自分の存在感を証明したい」と決意を誓った。だが、「『俺が、俺が』となると逆によくない。チームのことを一番に考える。最近は守備のスイッチが入っている場面はあるけど、前に飛び出す迫力とかが足りないと思う。そこを改善したい」と冷静に分析し、期待を抱かせた。
もう一人、小林の代役として出番が訪れそうな奈良輪雄太も今季はリーグ戦2試合、ACL2試合で先発出場している。JFL出身の選手で小林ほどの経験値こそないが、自慢の走力をベースにアグレッシブなプレーが魅力。4試合連続勝ち星のない(3分1敗)チームを活性化されるという意味では、彼の存在がプラスに働くかもしれない。
一方、柏は6日にスルガ銀行チャンピオンシップ2014CHIBAでラヌスを2−1で下し、初戴冠を成し遂げた。しかしながら、その4日前の前節・川崎F戦からメンバーを変えることなく戦い、続く今節を中2日で迎える。真夏の連戦による消耗が気がかりだ。
それでも先の2試合で連勝中と精神面は充実。特にリーグ戦3連勝中だった川崎Fを4−1で一蹴したことは、自信回復に繋がったに違いない。J2で戦った2010年を除き、リーグ戦で2009年から負けてない相性のよい相手、横浜FMに勝って、このまま上昇気流に乗ろうと目論んでいるはずだ。
オフェンスでは、2戦連発2得点を挙げている最前線のレアンドロと、同じく計3発をマーク中の2シャドーの一人、高山薫の2人がすこぶる好調。レアンドロの強さや上手さと高山のスピードで、中澤佑二、栗原勇蔵の壁を、どう揺さぶるかが見ものだ。また、彼らは守備でも貢献。工藤壮人を含めた前線3人は、味方ボランチとコンパクトな陣形を保ち、川崎F戦で中村憲剛と大島僚太を潰しに掛かり、それが奏功。川崎F自慢の攻撃を発動させなかった。今回も相手の攻撃のタクトを振る2人、中村俊輔と中町を同様に封じ切れば、白星へ近づける。
8月4日に行ったヤマザキナビスコカップのオープンドローの結果、両チームは準々決勝でも相対することになった。「柏はレアンドロ ドミンゲス選手などが移籍し、以前ほどのインパクトはない。これまで相性はあまりよくなかったけど、今回はいいイメージをもって臨めるはず」と中町。横浜FMは柏に対する苦手意識を克服できるか。ナビスコカップの前哨戦という観点からも、楽しめそうな一戦だ。
以上
2014.08.08 Reported by 小林智明(インサイド)
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