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【J1:第19節 川崎F vs 浦和】プレビュー:熱戦必至。真夏の2位、3位の直接対決。攻守に不安を抱える川崎Fが、堅守の浦和をどう攻略するのかに、注目(14.08.09)

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勝点33で3位の川崎Fがホームに迎えるのは、勝点差4で2位につける浦和である。上位同士の直接対決ということで、否が応でも注目が集まる一戦だ。第8節でのアウェイでの対戦時には、川崎Fは1失点を挽回できないまま敗戦。雪辱を期して臨む試合となるが、大事なこの一戦を前に少々気になることがある。原因不明の疲労感を訴えた大久保嘉人が週頭の練習を回避しているのである。

そんな大久保の変調については例えば大島僚太は「どうですかね、でも悪いなというのは思わなかった」と感じつつも「いつも以上に周りを使うかな」と述べている。すなわち「そこでターンしないんだという事はありました。いつもだったら切り返したりしてたところで(前を向かなかった)」というプレーがあったと証言しており、いつもとの違いを感じていたという。また中村憲剛も「疲れはたまってただろうしね。いろんな意味で」といたわりつつ「みんなついつい忘れちゃうけど、嘉人も人間だから、うん」と話していた。

その大久保は、練習への復帰初日となった7日。血液検査の結果、なにかしらの病的な要素があるわけではないと診断されたと述べている。ただ大久保本人は「ダッシュができないし、踏ん張れない」という自覚症状が出ていたと振り返っておりこれまでの試合の中で「オレが出ないほうがいいのかな」とも思ったという。結局練習を2日休み、木曜日から全体合流。浦和戦への出場を目指す事となった。最終的に浦和戦出場がどうなるのかは予断を許さない状況があるが、ピッチに立つだけで違いを示せる選手なだけに、出場の可否が試合展開を左右するポイントの一つになるのは間違いない。

エースストライカーのコンディション不安はさておき、川崎Fは柏戦での大敗を踏まえ修正を試しているところだ。特に柏戦での問題の一つとして上げられていたのが、3バックの相手に対するFWの向き合い方。大久保、小林悠の2トップが前線に張り付いたとすると、3バックを採用する相手チームの守備陣の対応はそう難しいものではない。柏戦で見られた川崎Fの攻撃時の停滞について、これをどう改善するのかは今週の川崎Fの主要な課題の一つだった。柏同様、浦和も3バックシステムを採用しているからである。また、柏にしても浦和にしても、ある程度自由に動くことができる両ワイドの選手への対応も修正すべき大きな問題の一つだった。風間八宏監督はこれらの問題について、今季の基本システムとして採用してきた4バックに加え3バックでの並びも試し、浦和戦に備えている。ちなみにこの件について風間監督は「システムでやるわけではないので。一番は我々がしっかりボールを運べるということ。それが大前提」であると述べ、この目的に合わせた戦い方を模索している。

浦和対策を踏まえた練習後、谷口彰悟は「浦和はサイドの戦い方はすごく完成されているので、そこはやってみないとわからないところではあります」と述べつつも、そのサイドをどう封じ込めるのか、という観点で見た場合の3バックと4バックの両方について「どちらとも悪い感覚ではないです。どっちでもやれるかと思います」との手応えを述べている。

ただ、練習中の話になるが、3バックでプレーした際に、その形に囚われすぎて攻撃への切り替え時に問題が散見されており、試合に向けての懸念材料となるものと思われる。いずれにしても、両ワイドを効果的に使おうとするはずの浦和の攻撃を防ぎつつ、状況判断を良くしたポジションブレイクが必要となる。

そんな川崎Fに対しては、浦和はそれまでの彼ららしさを押し出した戦いをするものと思われる。前半から積極果敢な試合運びを見せて、優位に立つことを狙いあわよくば先制点を手にしたいと考えているはず。そんな浦和の攻撃におけるポイントは、両サイドを使った幅の広い攻撃とゴール前での連携だ。ボランチから振り分けられたサイドへのボールに対し、ゴール中央では興梠慎三を中心とした柏木陽介、梅崎司の連携でダイレクトプレーを多用。パスをまたぐなどして触らないスルーや、わずかに触ってコースを微妙に変化させるフリックといったプレーを駆使したテンポの早い攻撃でゴールを目指す。また前線でパスを繋ぐ間に、最終ラインの選手の攻撃参加の時間を稼ぎ、槙野智章や森脇良太といった選手が前線に飛び出し、攻撃に厚みをつける。試合展開にもよるが、前節の神戸戦のように、負けている試合終盤にパワープレーに出て、ゴールを奪い取る力強さも持ち合わせている。また浦和が上位につけていることの本質は、西川周作を中心とした守備の固さにあるといってもいい。18試合で12失点という数字はリーグ最小のもので、ゴールをこじ開けることの難しさを物語っている。

冒頭でも記したとおり、川崎Fは大久保嘉人の体調不良もあり、万全の状態とはいえないまま試合を迎えることになる。今季10ゴールを決めてきたエースの不透明なコンデイションと、浦和の堅守とを考えると、川崎Fにとっては難しい試合になるのは間違いない。ただ、難しい相手であったとしても、タイトル争いに生き残るためにはどうしても負けられない一戦である。白熱必至の対戦は、すでに前売り券が完売。両チームサポーターの熱のこもった応援が繰り広げられる事となる。

なお、試合に合わせたイベントとしてカブトムシやクワガタの販売(先着400名)や、参加無料の大カブトムシ&クワガタ展、カブトムシ飼育教室(参加無料・定員制)などの開催が予定されている。こちらのイベントはサポーターやチケットの有無を問わずに参加できるものなので、試合前に童心に帰ってはいかがだろうか。カブトムシ、クワガタ以外にもイベント盛りだくさんの試合開催情報は川崎のクラブオフィシャル(8/9 浦和「ホームゲーム開催情報」について)を参照のこと。

以上

2014.08.08 Reported by 江藤高志
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