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【J2:第25節 熊本 vs 群馬】プレビュー:ともに勝点27。19位熊本と18位群馬が対する一戦は、下位脱出のために何としても落とせない正念場。(14.08.03)

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水戸戦の逆転勝ちから中3日で松本に乗り込んだ前節、熊本は養父雄仁の2試合連続ゴールで先制した。しかし前半終了間際の2分間でゲームをひっくり返されると、後半は完全に押し込まれて、と言うよりもロングボールを多用した松本の狙いにはまってシュートすら打たせてもらえず、逆転負けで19位に後退。初先発でJリーグデビューを果たしたキム ビョンヨンが落ち着いたプレーを見せるなど収穫もあった一方で、相手の試合運びに引きずり込まれた時の反発力に課題があることを露呈した。
「うちが1ついい試合をすれば、次の相手は当然、良さを消しにくる。単純にやらせてくれる相手はいない。その繰り返しをどう乗り越えて行くか。苦しい経験もプラスに変えていくことで、本物の力になっていく」と小野剛監督は言う。

今節迎えるのは、勝点27で並ぶ18位の群馬だ。得失点差で水を空けられているため、引き分けでは順位は入れ変わらない。クラブライセンスの取得に向け、サポーターからの募金をはじめ県内の多数の企業や自治体から支援金が寄せられるなか、前節の経験も生かして3連戦の最後をしっかりと勝ちきり、1つでも順位を上げたい一戦である。

群馬にとっても、ここは差を開くチャンスだ。21節の湘南戦、22節水戸戦と無得点で連敗したが、天皇杯の栃木戦から採っている4バックと、またこの試合からマウスを守るGK富居大樹が自信をつけていることもあって守備が徐々に安定。23節では山形に競り勝ち、前節は北九州と引き分けたが内容的には押し込む展開に持ち込んだ。ただ、14本のシュートを放って数多く作った決定機をゴールに結ぶことができず、秋葉忠宏監督も試合後に触れている通り、今節は特にゴール前の積極性や決定力が問われる。その点、前期の対戦で先制ゴールを挙げているダニエル・ロビーニョにしてみれば、松本のサビア同様、熊本にはいいイメージを持って臨むことだろう。

とは言え熊本も、前期の対戦では先制を許したわずか5分後に澤田崇の得点で同点に持ち込んだことを思い出したい。ここまでの試合を振り返ると、2分間で逆転された前節以外にも、13節湘南戦、20節愛媛戦、そして21節岐阜戦など、失点の間隔が非常に短いケースが目立ち、「それまでのいい流れが、1つの失点で悪くなってしまうことがある」と小野監督も認める。若い選手が多いとどうしてもそうした部分での脆さが出かねないため、できるだけ無失点の時間を長くし、願わくは先制点を奪って優位に試合を進めたいところ。その意味で、「自分たちがボールを持った時に、いかに相手のプレスをはがして前に運んでいくか」(園田拓也)、すなわちマイボールの時間をどれだけ多くできるかが、このゲームでは1つの焦点となる。

中3日で準備できることは限られるが、1日の練習では、相手の裏を取るためにあえてリスクを負ったチャレンジを選択することも強調した。今節は出場停止が空ける片山奨典が左サイドバックに戻ることが濃厚で、DFラインの顔ぶれにもまた変化がありそうだが、前述した「マイボールの時間を長くすること」と合わせ、タイミングを逃さない速攻をバランスよく使い分ける上でも、攻守の切り替えにおいてチームとしての意思を共有することが大きなポイントになる。

勝点で並んでいるほか、前期の対戦で得点を挙げた澤田とダニエル ロビーニョがそれぞれチームトップの6得点、今節は登録の関係で出場できないが、ともに現状打破を見据えてブラジル人FWを加える等、チームを取り巻く状況にも通じるところがある双方にとって、下位を脱して上との差を詰めていくためには是が非でも落とせない正念場。いずれもラスト15分の失点が多く、最後まで目が離せない展開になること必至の一戦。終了の笛を歓喜の中で聞くのは果たして、熊本か、群馬か。

以上

2014.08.02 Reported by 井芹貴志
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