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【J1:第18節 徳島 vs 甲府】プレビュー:今後を占う大事な後半戦初戦。流れを掴むのは、連勝の期待かかる徳島か!? それとも、被シュート数最小を誇る甲府か!?(14.08.02)

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J1リーグ後半戦のファーストゲーム、徳島はホームに16位の甲府を迎える。両チームとも降格圏内を脱出するために、下位の直接対決では絶対に負けられない。今季の両チームの対戦成績は1勝1敗。リーグ戦・第10節では徳島がJ1昇格後初勝利を挙げ、ヤマザキナビスコカップ・第4節では甲府が4-1と大差で勝利を挙げた。ここまでの勝敗は5分とはいえ、リーグ戦で先手を取られた甲府にとっては、勝点3を絶対に持ち帰りたい試合となるだろう。

しかし、そう簡単に勝点を献上させないのがリーグ戦再開後の新生『徳島』だ。「この3ゲームは選手が戦ってくれていて、良いゲームができるようになったと感じています」(小林伸二監督)という言葉通り、リーグ戦再開後の3節を1勝1分1敗と結果を残している。特に大きく変わったのが、中断期間中に積み上げられた運動の量と質だ。守備ブロックを形成して相手の攻撃を防ぐだけではなく、ボールへ積極的にアプローチする脚力とグループで奪う組織力を備え始めた。更に、攻撃面でもロングボール主体のカウンター狙いだけではなくなった。

3-1で勝利した前節の大宮戦では高崎寛之がポストプレーだけではなく、2得点を挙げる活躍をみせた。特に先制点はクロスや後方へのパスの選択肢もある中で、角度の無い中から強引にシュートまで持ち込んだ。押し込まれている時間帯だっただけに、守備陣には心強かっただろう。大宮戦を終えて「チームとしてもシュート本数が増えてきているのは事実ですし、しっかり攻めきって終われている」(高崎)と、自身だけではなく、チームの攻撃の変化についても口にしている。

とはいえ、対する甲府はJ1で被シュート数最小を誇る鉄壁の相手だ。前節の広島戦では33分に退場者を出し、数的不利な状況になりながらも85分まで序盤のリードを守る粘り強さをみせている。
加えて興味深いのが、前述した両チームの今季対戦では、試合を優位に運んでいるからといって、必ずしも勝利に結びついているわけではない点だ。リーグ戦・第10節では大半を甲府が支配しながらも、数少ないチャンスを徳島が決め勝利。ヤマザキナビスコカップ・第4節では、立ち上がりは徳島がボールを保持しながらもカウンターから先制点を許し、その後も追加点を与え敗戦を喫した。小林監督は試合を振り返りながら「ボールを少しずつ回せるようになった分、カウンターは気をつけなければいけない。ボールを保持している時ほど、後ろの選手のリスク管理が必要になる」と、今節に向けて注意を促している。

どちらが先手を取り、どちらが受けて立つのか。両チーム共に、どのような試合の入り方をするかが、1つのポイントになりそうだ。徳島はホーム初勝利、甲府はリーグ戦再開後の初勝利をかけた一戦。後半戦を占う白熱した試合になることは間違いないだろう。

以上

2014.08.01 Reported by 柏原敏
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