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【J1:第18節 鳥栖 vs 名古屋】プレビュー:攻撃に形を持った両チームの対決。そこに至るまでの過程で、どの様に相手を崩すのかが争点となりそうな一戦。(14.08.02)

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相手のストロングポイントを抑えると、相手の威力は半減する。逆に相手に自分たちのウィークポイントを突かれると、相手の勢いは増す。利にかなった話であり、それが策略でもある。
サッカーも同じことで、自分たちが意図する形に持ち込むためには、そこに至るまでにいくつかの過程を経ないといけない。相手の抵抗を受けることなく、自分たちの形になることは有り得ないのが、限られた範囲(フィールド)の中を自由に動き回ることができるサッカーの特徴でもある。
今節の鳥栖対名古屋の一戦は、お互いにストロングポイントとウィークポイントがハッキリしているチーム同士の対戦と言ってもいいのではないだろうか。当プレビューにおいては、その中の攻撃について考えていくことをお許しいただきたい。

鳥栖は、FW豊田陽平を中心に、2列目の3人が自由に動くことで相手DFの隙を突いてくる。ロビングボールを入れることもあれば、サイドを使って相手を崩すこともある。高さとドリブル力を持った選手で構成されているから、自然と前線の動きが活発になる。今節まで上げた得点25得点の内訳をみると、FW豊田の9得点を筆頭に金民友(5得点)、池田圭(3得点)、早坂良太(2得点)、谷口博之(2得点)と2列目までの選手が多い。しかも、その内容については多岐に渡る。

対する名古屋も、総得点23得点と鳥栖とさほど変わらない得点をあげている。DF田中マルクス闘莉王の5得点を筆頭に、FW永井謙佑(4得点)、FWケネディ(4得点)、FW玉田圭司(2得点)・・・と高さとスピード、テクニックを活かして多彩さは鳥栖を上回る。

この数値だけを見ると、ともに攻撃力があり、ストロングポイントが前線にあることがわかる。そこを受けて立つのか、そこに至るまでに何らかの策を講じるのかは、それぞれの監督の考える所だが、「我々の想定通りになるとも限らないのがサッカー」(尹晶煥監督/鳥栖)であることも事実。起きている争点にいかに対応するかは、その場にいる選手たちの判断にかかっている。

前節、C大阪戦を戦い終えたMF高橋義希は、「球際に負けないことと、セカンドボールに気を付けてプレーした」と語ってくれた。前線に強力なFWがいるC大阪相手に、そこに至るまでの中盤での争いを制することで、相手のストロングポイントを消しにかかったのである。彼だけではない。前節の戦い方を見ると、全てのポジションにおいて、球際には激しく行き、相手の自由を奪うことから始まっていた。おそらく、今節も名古屋が保持するボールに対しては、激しく奪いに行くものと予想される。それが、無理ならシッカリとしたブロックをひいて簡単にはボールを入れさせない形を取るだろう。鳥栖が堅守と言われるリーグ2位の失点数(13失点)は今節も健在である。

名古屋は高さと強さ持つDF陣が多く、1対1の競り合いでは圧倒的な強さを持っている。正確なクロスが入ってきてもそれを弾き返すアジリティを持つ選手たちが多いので、簡単にはゴールを割らせては来るはずがない。鳥栖も名古屋も攻撃の形を持っているが、それを弾き返すだけの守備力も備えているチーム。フィニッシュに至るまでにどのようにそこを抑え込むのかに注目しておきたい一戦である。

どんな形であれ、相手ゴールにボールを入れると得点となるのがサッカー。そこには、華麗さや強さ、上手さは関係ない。フィニッシャーとなる選手は、まずはゴールにボールを入れることを考える。対して、どんな形であれそれを防げば得点にはならない。シュートを身体を張って防ぐのか、いやいやシュートさえも打たせないようにプレーをするのか・・・。フィニッシャーは一人だが、守備には人数をかけることができる。サッカーで得点が多く生まれない理由はそこにもある。一つのボールに対して“入れる”という思いと、“入れさせない”という思いがぶつかり合うゴール前は、どんな試合でも見る人を惹きつける。当たり前のことだが、サッカーは、得点を奪うスポーツなのである。

以上

2014.08.01 Reported by サカクラゲン
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