そのワールドカップ期間中に、平成26年度助成事業交付申請(二次募集)が発表された。平成26年度当初に募集した案件では予算に余裕が出たためなのか、スポーツ振興の需要が増えたためなのか、いずれにせよスポーツ振興によって地域の活性化を目論んでいる団体にはありがたい話である。このコラムが掲載される頃には、追加募集が締め切られるので、このコラムはお役には立たないが、年末(予定)から始まる平成27年度の助成申請要綱の説明の予備知識として一読されておく方が良いのではないかと思う。かくいう筆者も、経営している特別非営利活動法人(NPO法人)で管理しているグラウンドを、人工芝生化するために追加募集の要項を幾度となく読み返して手続きを考えている次第である。スポーツを通して、地域の活性化、健全な青少年育成、自治体の医療費低減などのお役にたてれば幸いである。
そして、今後のtoto助成金の支給対象にも少し変化が見られている。今までは、既存の自治体施設や管理施設などへの助成が多く見られたが、2020年東京オリンピックの開催が決まってからは、選手の強化や育成に役立てようとの思いが伝わってくる。言い換えると、ハードからソフトへの移行とも言えるのではないだろうか。立派なグラウンドだけではなく、選手のプレーや人となりを育てることで、スポーツ振興くじの目的も達成できるのである。環境を整え、スポーツ本来の持つ魅力を十分に伝えるためには、至極当たり前のことだ。私たちが投資(?)したtotoの使い道が、2020年までつながっていると考えるだけで、買い目のマーキングにも力が入る。
2020年まで話を飛ばしてしまったが、その前に2016年にブラジルのリオデジャネイロで第31回オリンピックが開催される。2018年には、韓国の平昌で冬季オリンピックが開催される。もちろん、2018年にロシアで開催されるFIFAワールドカップも忘れてはならない。スポーツの普及と育成、強化に終わりはない。環境の整備と拡充にも終わりはない。totoを続けて購入することで、私たちは知らず知らずのうちにスポーツにかかわっているのである。
『国民の一人ひとりが、豊かで活力のある「生活/暮らし」を目指し、生涯を通じたライフステージにおいて、自己の能力・適性、興味・関心等に応じ、主体的にスポーツ文化を豊かに享受することのできるスポーツライフスタイル』(公益社団法人日本体育協会発行 総合型地域スポーツクラブ育成プラン)を追求していくためのスポーツ振興くじなのである。その奥義を感じながら、第713回totoの買い目をマーキングしているのである。
今回は、少々お堅いコラムになってしまったが、意外と知られていないスポーツ振興くじの運用や用途に触れてみた。
そして、これだけは間違いないと確約できる。
『totoは当てても外しても、誰かを笑顔にする』ことを。
以上
2014.08.01 Reported by サカクラゲン(鳥栖担当)