富山は不注意から失点を重ね、反撃も決定力を欠いて1点止まり。対照的に愛媛は少ない好機をものにする集中力をみせた。両チームの今季を象徴するようなゲームだったと言える。後味の悪い負け方をした富山は中3日で立て直して次節・横浜FC戦(8/3@ニッパ球)を迎えなければならない。
富山が立ち上がりから攻めた。前からプレッシャーをかけてサイド攻撃から立て続けに好機をつくる。前半2分、右CKに合わせたDF高准翼のシュートはゴールの枠を捉えたが、愛媛GK児玉剛の好セーブに阻まれた。同7分にはMF大山俊輔、同8分にはMF木村勝太が精度の高いクロスを供給してゴールに迫った。
しかし、絶好の立ち上がりが隙を生み、直後の同9分に先制点を許した。愛媛は第10節以来の先発だったDF三原向平がFW西田剛とのワンツーからスピードに乗って右サイドを突破。ラストパスをFW河原和寿が押し込み、最初の好機を得点に結びつけた。富山は前掛かりにボールを奪いに行ったところを簡単に外され、三原にトップスピードで裏に抜けられてしまった。
安間貴義監督は「いつも通りにやっていれば、なかった失点」と振り返る。アクションを起こした相手に対してスタートを切るのが一瞬遅れたのが悔やまれる。直後にもMF堀米勇輝にやすやすとドリブルで中央に進入され、左ポスト直撃のシュートを放たれて肝を冷やした。
その後は反撃に転じ、大山が起点となって攻め立てた。同33分には大山からMF中島翔哉、FW白崎凌兵がフリック、FW苔口卓也がヒールで流し、最後は中島がGKと1対1になったがシュートはゴール右へ外れた。なかなかお目にかかれない見事な連係による中央突破だったが、得点に結びつかない。同42分にも相手DFのクリアミスが苔口に当たってゴールに迫ったシーンがあったが無得点で前半を終えた。
富山のこの日の攻撃の出来ならば、同点に追い付くことは可能と思われた。しかし、後半3分にMF田中寛己のクリアミスを堀米に拾われて鮮やかなコントロールシュートをゴール左上に決められて0−2。後半5分にはショートコーナーからFW西田にニアで合わせられて試合の大勢は決した。
後半16分にMF内田健太のアーリークロスを苔口がヘディングで合わせて自身今季5点目を挙げたが、次の1点が遠い。計16本のシュートを放って多くの得点チャンスがあったが1点に終わった。今季、複数の得点を挙げたのは第10節・松本戦のみ。攻撃を組み立てる力は上がっており、2点目を奪う試合をつくって早期に殻を破る必要があるだろう。
以上
2014.07.31 Reported by 赤壁逸朗
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