逆襲はこれからだ。前節、敵地山形戦で2−1の勝利を挙げた群馬がホームに北九州を迎えて今季2度目の連勝を狙う。群馬は、第3節以来4カ月以上も連勝から遠ざかる。現在順位こそ19位となっているが、J1昇格圏内6位までの勝点差は8で、上位進出への可能性は残されている。勝点差を縮めるためには連勝が不可欠。群馬は総力を結集してミッションクリアを狙う。
山形戦は3試合ぶりにゴールが生まれた。55分、瀬川和樹のアーリークロスに対して3人が絡み、最後は永田亮太が押し込んで先制に成功。直後にセットプレーから失点したものの、ゲーム終盤の77分に途中出場のエデルが技ありのミドルシュートをぶち込んで勝利をたぐり寄せた。2点ともにゴールへ向かう気持ちが生んだ得点。永田とエデルのゴールは、チームを勢いつける起爆剤となる。
攻撃のキーマンは、前節から本格的に戦列復帰したエデルだ。第4節・栃木戦で負傷し治療のためブラジルへ一時帰国、5月末に再来日して調整を続けてきた。ダニエル・ロビーニョ、宮崎泰右、小林竜樹ら前線に小柄なプレーヤーが多い群馬にとって、エデルの高さと懐の深いポストプレーは大きな魅力。エデルがタメを作ることで、周囲がゴール前へと向かうことができる。エデルは「これまでチームに貢献できていなかったので、その分を取り返したい」と闘志をみなぎらせる。
ゴールマウスに立つのは、ホームデビューとなるGK富居大樹だ。7月12日の天皇杯・栃木戦でプロ初先発、PK戦の末に勝利を収めるとGKのポジションを奪取。堅実なセービング、的確なポジショニング、冷静なフィードを披露し、いまやチームに欠かせない存在となっている。正田スタのピッチに立つ富居は「北九州戦でも自分の役割を果たしてホームのサポーターに勝利を届けたい」とホーム初勝利を狙う。群馬は新守護神のチカラを借りて連勝を決めたい。
北九州は第23節終了時点で5位を維持しJ1昇格圏内を死守している。前々節・山形戦では先制されながらも渡大生、池元友樹のゴールで逆転勝利、前節・大分戦でも冨士祐樹の得点で同点に追いつくなど、粘り強いゲームが目立つ。今季11勝のうち5試合が逆転勝利であることが底力を証明している。群馬は前回対戦で北九州に逆転負けを喫して、連勝を阻まれている。群馬にとってはリベンジを兼ねた戦いとなる。
19位ながらも中位争いに食らいついている群馬は、後半戦の巻き返しに向けて着々と準備を進めている。ロビーニョ、エデルに次ぐ、3人目のブラジル人プレーヤーの獲得が確実で、29日にもメディカルチェックが完了。順調に話が進めば30日の北九州戦を観戦する予定という(※編集部注)。チームには金沢浄、黄誠秀らケガ明けの選手が続々と戦列に復帰、攻守ともに戦力が整いつつある。秋葉忠宏監督は「北九州戦は上位追撃への重要なゲーム。連勝しなければ順位は上がっていかないので、勝利だけを狙っていく。ここからは結果が必要」と語気を強める。群馬の逆襲は、今節の連勝からスタートする。
以上
※編集部注:7/29にクラブよりリリースが出ました
「カイケ選手 コリンチャンス(ブラジル)より期限付き移籍加入のお知らせ」
2014.07.29 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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